第3話 似てるから
「僕と似てる?」
「うん」
「じゃあ、君の心も錆ついていたってこと?」
「そうだよ」
彼女は笑いながら言う。
ということは、克服したのか?
「どうやって落したの?」
「それを今、君にしている」
「誰に落してもらったの?」
「それは言えないな・・・でも・・・」
「でも?」
「君の知っている人だよ」
「僕の?」
「うん」
誰かはわからない。
でも、これ以上の追及は止めておこう。
逆効果にしかならない。
「で、また日記を書けばいいんだね」
「うん、今度はきちんと毎日つけてね」
「もし、つけなかったら?」
「その時は、君の事を嫌いになる」
「僕・・・やだ」
「なら、つけてね」
「うん」
僕は承諾した。
今回は、真面目にやろう。
無駄と思うが、何かは得そうだ。
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