第2話 宿題
「そうそう」
「何?」
「日記といっても、プライベートな事は書かなくていいからね」
「じぁあ何を?」
「まあ、活動報告みたいなものかな・・・」
「わかった」
1週間後、彼女に見せた。
「どう?」
彼女はパラパラとみて、一言。
「失格」
「何で?」
「わかってるでしょ」
確かに見当はついている。
でも、自分で口にする勇気はない。
というか、試したかった。
彼女の真意を・・・
「昨日、一週間分まとめて書いたでしょ」
「どうして、わかるの?」
「最初のほうは記憶があいまいで、無理やりほじくりだした。
でも、昨日や一昨日は、記憶が新しいので、正確に書かれている」
反論できなかった。
「これじゃあ、いつまでたっても落ちないよ」
「じぁあ、どうすれば?」
「もう一回やりなさい」
カチンときた。
つい、言葉に出てしまった。
もちろん、選んだが・・・
「どうして、僕の世話をやくの?」
「それわね」
「うん」
「君は私と似ているから、ほっておけないの」
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