1章 第3話~初めての戦い
初の戦闘で私はゾンビ達を次々と倒していった。最初は心配だったけど、どうやら今の私は身体能力が上がっているらしい。それにここにいるゾンビ達は弱いということで簡単に倒していた。しかし、油断はならない。何せ数が多いのだ。一斉に攻め込まれたりしたら危険だ。なので、出来るだけ、一体に持ち込み倒していく。ここは今、学校の5階の廊下で次の通る道が塞がれている。だから、教室に入り反対側の入り口から出る。しかし教室にもゾンビがいた。敵は三体、私はいったん隠れる。
「君もそろそろ戦いに慣れてきたね。なら次はスマホの画面で武器を銃に切り替えてみよう」
「分かったわ、ねえ、銃に切り替えたけど弾の数が6つ乗っているわ。使える数が限られている見たいけど」
「そこは、君の魔力で補充出来るよ。ただし、気をつけてね、魔力が尽きると色々と困るから。無駄遣いには注意してね」
「まあ、戦えなくなったら私はゾンビに殺されてしまうからね。気をつけるわ」
私は教室の中を覗く。未だに三体のゾンビがいる。私は一気にゾンビに接近して銃で頭を撃ち抜く。隙を与える訳には行かない。
「一体、二体、三体!」
出来るだけ、正確に狙って一撃で倒していった。これで、教室の中はゾンビがいなくなった。
「すごいよ、やっぱり、君を魔法少女にして正解だったよ」
「色々と言いたい事はあるけどまずは安全を確保してからね」
「そうすると良いよ。!、待って、ロッカーの中に誰かいるよ」
私はミチベエの言葉にバっと銃をロッカーに向ける。もしかしたら、ゾンビが。いや、もしかして、人が隠れている可能性もある。取り敢えず、話しかけてみる。
「誰かいるのですか?いるなら出てきてください。もし、出てこない場合はゾンビと判断して撃ちます」
すると、ロッカーがガタガタと揺れ出した。数秒後、バン!と一人の少女がロッカーから出てきた。
「お願いします!撃たないで下さい!」
少女はガタガタと震えながらこちらを見ていた。この少女、知っている。別のクラスだったけど。いつも、僕がいるクラスに入り僕をいじめている一人、たしか名前はミヤキだっけ。
「あの、もしかしてここにいるゾンビは貴方が倒したのですか」
「······ええ」
正直言って答える必要もなかったけど今の私は女だ。なので普通に話しかける事にした。
「そうなんですか!すごいです!一体どうやったのですか?それにしても貴方少し妙な格好をしてますけど」
本当の事を言うかどうかどうしよう。ミチベエに聞いてみる。
「魔法少女の事ぐらい伝えても問題ないよ、減るもんでもないし」
「えっと、どうかなされましたか?何か別の方を見て話しかけているみたいだけど」
もしかして、この子はミチベエの事を認識していないのか。
「どうやら、この子に魔法少女の資格が無いみたいだね。だから僕の事が見えていない」
成る程、そう言うことね。とにかく私は魔法少女の事を伝えた。ミチベエや自分が男だった事は伏せて。最初は疑っていたけどゾンビの事もあるので何とか納得してもらえた。そのあとは名前を教えて欲しいと言われた。
ここからが問題だった。
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