アポラポラーの悩み

この広い宇宙の中には、俺達が想像できないほどに数え切れないほどの星があるんだ。

その中で知的生命体が存在している星は、数字では表せない程無限に存在しているそうだ。


しかし残念な事に、ワオワオランドに比べるとまだまだ文明が遅れていて、生き物同士で争いをする星も多いそうなのだ。


ちなみにワオワオランド程ではないが、そこそこ平和な星もあるそうなのだ。しかし、全く争いのない星は、ワオワオランドだけなのだそうだ。


ちなみに、地球は最も恐ろしい星として有名だ。


ワオワオランドは平和で満たされているため、悩みを持っている人がいない。病気になる事も無いんだ。文明がとても発達している。


そのため、他の星に行くという事は簡単に出来るんだ。ただ、選ばれた者しか宇宙船に乗ることが出来ない。


「他宇宙探索研究隊」という資格が必要なんだ。そのため宇宙最難関の試験に合格しなければならないのだ。


さらに言うと、今までに資格を取得した者は、いない。


「ワオスペシャルサンを開発したこの星の企業のドン」が試験の問題を作っている。

彼の名はユートピアー。


今までに試験を受けた生き物は、皆例外なく、ユートピアーの作った問題を解いてみたいという理由で試験を受けた者達らしい。

(つまり好奇心)


他の星を探索したいという動機で試験を受けた人はいない。そして全員が不合格だったらしい。


生き物全てが幸せで、平和に満ちたこの星を創造したと言っても過言ではない存在のユートピアー。


俺は、この星のはみ出しものさ。ユートピアーは、どんな問題を出すのか?試験とはどんなものなのか?


・・やっぱり俺は不良だ。こんな悩みを持っている俺は、この星ではかなりのマイノリティな存在だ。地球をこの目で見てみたいという欲求は日に日に強くなっていく一方だ。


選ばれし者とは、今の所ユートピアーただ一人だ。皆の試験を受ける理由がそんなものなのかよ!!本気でこの星の外を見たいと思わないのか?!諦めてたまるかよ!!


こんな感情は俺だけしか持っていないのかもしれないな。誰にも分かってもらえない。

・・しかしユートピアーならこの感情の秘密を知っているかも?!


俺は自分の感情が何故他の生き物達と違うのか?それを知りたくなった。


ユートピアーは普段は研究所にこもっているらしい。試験の時だけ研究所から顔を出すそうだ。ユートピアーの存在は神様とも言える。そのため、普段は研究所に誰も近付こうとしない。ユートピアーの研究の邪魔をしないという暗黙のルールがあるからなのだ。


あ、笑わないで聞いてくれよ?ワオワオランドの住人の唯一の欠点は・・

テレポーテーションが出来ない事だ。


宇宙船に乗れば瞬間移動はお手のものと聞くが。。


ただ、我々は空を飛ぶことは出来る。俺は空を飛んで研究所のユートピアーに直接会いに行こうと決めた。


この星で唯一の俺の理解者になってくれるかもしれない。







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宇宙人アポラポラー降臨!! ユキ吉 @yukiribbonbird2

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