あとがき
この作品を読んでくださったすべての方に「ありがとうございます」と言わせてください。
この作品は「カクヨムコン4」への応募作として書き下ろしたものです。なので、作品としてあとがきはない方がいいかなぁと思っていたのですが(遊びっぽいかな、と思っていたので)、ある方が「長編を書き上げたときの『あとがき』ほどいいものだ」と仰っていたので、今作もあとがきをつけさせていただきます。
カクヨムユーザーにとって「カクヨムコン」は何だか大切なコンテストのようですね? わたしは昨年のカクヨムコンシーズンには本格的に活動していなかったので、なんとなくお祭りムードに乗っかって応募を決めました。どうせ出すなら、質のいいものを、と思ったのが裏目に出て、大変な目に……。
プロットやタイトルを決めていざ書き始めると、思ったより筆がのらなくて。
しかも、単純に「出してみよー」と思って出したら、意外と好成績を取ってしまいパニックに!悪くて落ち込むのは想定内でも、良くてその質を保つのはものすごいプレッシャーでした。何しろ、わたしなんてぽっと出ですから……。
作品について。
タイトル通り、彼と彼女の別れ話から別れるまでの「17日」を綴った物語です。有り得ない設定なのは、読んでいただければわかるかも。確かに、こんなこと考え出す要は変態かも……。
こんな話を書くことになった経緯は、実はおかしい話を書きたかったわけではなくて、物語論に沿ったものをひとつは書いてみようかと。それは、最初に主人公が不幸であれば不幸であるほどその後の得られるカタルシス(浄化)が大きいということです。で、由芽を不幸のどん底に突き落としたわけです。でも、考えてみれば前作「はつ恋」も主人公が不幸なんですよね?気がつかなかった。
その設定が功を奏したのか、作品を公開していく中で由芽に共感するというご意見をいただきまして。やっぱりわたしが女性だからでしょうか、理不尽な環境に置かれた由芽の心情は書きやすかったです。理想としたところの、細かい心情の流れを突き詰めて書きやすかったと言えます。
しかし、その由芽に対する同情が大きくなればなるほど、「要編、どーすんだよー !? 」と。何しろ皆さん、要は敵だと思っているところの、ですから。物語の流れを変えずに要サイドの話に持っていくために由芽編1日前、があります。あの中途半端で意味深な。あの引きは作為的なものです。つまんなくても要編を読んでいただこうと!
そこに皆さん、きちんとハマってくださって、要の言い分なんか聞くもんか、と思いつつ、由芽編の続きが読みたいと思っていただけたようです。
要編の1日前、いかがだったでしょうか? 皆さんのご期待に添えたでしょうか?
運営のカクヨムコン講座で書かれていたことのひとつは「読者の望む結末に持っていく」というものでした。これを読んだのは初稿が上がった後だったんですけど、書き上げたものと合っていたのでよかったなぁと。実は結末もすごく迷って、こんなにひどい思いをするなら由芽は要を捨てるんじゃないか、と思い、実は原田くんルートも書きました。自分で言うのもなんですが、最近読んだら意外と面白かったです。
じゃあどうして本編の流れになったかというと、娘が「絶対、ハッピーエンドがいいよ!」と強く言ったからなんです。娘は家族で唯一、わたしの作品を読んだことのある読者なんです。いちばん身近な読者である娘がそう言うならそうなのかも、と言われるままに選びました。皆さんも結果的に要が嫌なやつで紆余曲折あったとしても、このようなエンディングを望まれたのではないかと思っています。
長々と書きましたが、由芽と要を見守ってくださった皆さん、ありがとうございました。17日という中途半端に少し長い日数を共に過ごしてくだったことに感謝します。
またコンテストに出せる水準の長編にチャレンジしたいと思っています。そのときにはおつき合いいただきけたら幸いです。
また、最終話になりましたが、よろしければ感想をください(応援コメントでも、近況ノートでも結構です)。次回作以降の参考にさせてただきます。
平成31年1月 月波 結
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます