第4話 ドキッ!ブッダだらけのブッダパーク!

 寺院も見て回った、メコン川の夕日やナイトマーケットも堪能した。そんな人から次に行くべきところはどこかと問われたら「ブッダパークに行けばいいよ!」と答えたい。

 日本を出る前にラオスで面白そうな場所はないかなと調べているときに出会ったのがブッダパークだった。ビエンチャン中央バスセンターの14番乗り場を出発したバスに揺られて1時間ちょっと、タイとの国境にかけられた友好橋からもう少し先まで行った場所にあるこの公園は、名前の通り施設内はブッダで埋め尽くされている。しかも寺院などのように宗教的施設ではなく、ブッダの像も歴史的に古いものではなくこのパークのために新規に作られたコンクリート製のものだ。

 歴史的な積み重ねがないのに何が面白いのかと聞かれてしまいそうだが、このパークの面白さはブッダの置かれたシチュエーションの豊富さにある。ファンに囲まれるブッダ、謎の巨大生物に食べられるブッダ、象と猿に告白されるブッダ、弓を射るブッダ、寝ている特大ブッダ、唐突に現れる鰐。ほかにも「これはいったい何をしている場面なんだ・・・?」と頭に疑問符が浮かぶブッダ像が、細い迷路のような小道に沿って次から次へと現れる。おそらく仏教的な背景やブッダの物語を深く知っていればブッダ名場面集としてもっと楽しむことができるのだろうが、私自身そこまで仏教に詳しくないため、外見的な面白さしか楽しめないのが悔しいところではあった。もしチャンスがあれば、今度はしっかり予習してから臨みたいと思わせられるだけの熱気と狂気にあふれる面白い施設だった。

 さて、そんな具合に素敵なブッダパークを一人で回っていたときに僧侶の一団から声をかけられた。彼らはタイから観光に来たらしく、タイ国境から近いこの場所は気軽に立ち寄ることができるスポットらしい。この僧侶のグループからブッダ像を一緒に撮影するようにお願いされ、面白そうなので一緒に園内を回って面白ブッダの前で記念写真を撮ってきた。フェイスブックやインスタグラムにブッダパークではしゃぐタイ人僧侶グループの写真があったら、もしかしたら私が撮った写真かもしれませんよ。

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