雪也との想い出(6)
7月10日
仕事から帰ると家の前に雪也が立っていた。
喧嘩別れした次の日から何度も来ていた雪也のラインを既読スルーしていたからだ。
『別れたくない』って雪也は言った。
わたしだって雪也と本気で別れるつもりなんてない。
わたし達はいっぱいキスをした。
でもやっぱり雪也はそれ以上何もしてこなかったし、その理由も言わなかった。
わたしのもやもやは晴れなかったけど、雪也と仲直りできたのは嬉しかった。
雪也はわたしを抱かないのではなく抱けないんじゃないかな?
なんかトラウマがあるとか?
それかすごい自信がないとか?
または女のあそこが怖いとか?
それとももしかして勃たないとか?
想像ばかり膨らむ。
ただ前みたいに問いただして喧嘩になるのはもういやだ。
それになんだかそれは雪也の触れてはいけない部分なような気がした。
もし雪也が本当に何か問題があるのなら、わたしより苦しいのは雪也の方かも知れない。
雪也のことを本当に愛しているなら、そんな雪也を全て受け入れるのが本当ではないだろうか。
もっと大きな愛で雪也を受け入れよう。
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