ろくじゅうよん粒め。
赤城クロ氏の近況ノート。
→ https://kakuyomu.jp/users/yoruno_saraku/news/1177354054887797347#comment-1177354054887877125
お返事あったのですよ。
以下。
◇ ◆ ◇ ◆
水木レナ――へ。
なら、真面目にとりあえず一つ、話しますか。
立体映像の技術、コンピューターの小型化・コストダウン。
これの発展次第では、新たな携帯電話が普及すると思います。
イメージとしては、メガネの様な(グーグルグラスをイメージしてもらえれば)かけるタイプですね。
ただグーグルグラスと違い、音声ではなく指の動きを認証して、メガネに映るボタン等を行える、そう考えてもらえればいいと思います(グラスフォンなんて名前はどうですかね)
まぁ、グーグルグラスが売れなかったのに、なんて意見もあるでしょうが【人間は主に、手を使って道具を使う】のですから。
声で操作なんて、まだ人類は馴染まないでしょうからね。
なんて考えてますよ。
あ、水木さん!
寝ちゃったかな……?
◇ ◆ ◇ ◆
どっこい、未練たっぷりに起きていた。
以下。
◇ ◆ ◇ ◆
赤城クロさま
ふむふむ(起きていた)
あ、音声操作で思い出しました。
ゴーカートで悲惨な目に遭った、テクノロジーオンチの話をします。
そのゴーカート、三回までブースト機能があったのですが……大きな声を出すと、加速するっていうんです。
ここまでいいですか?
まず乗ったそのテクオンチは、アクセルを踏みました。
スタートから遅れたオンチはカーブにさしかかったところで、壁にぶつかります。
そして、「ふわあ!」と叫びました……どうなる!?
ゴーカートはギャン! と鳴いて加速。
オンチはますます混乱して、アクセルとブレーキを交互に踏みつつ、悲鳴をあげ続けました。
結果、次々とゴールしていく年下の子供たちをよそに、逆走するしまつ!! これはいけません。
まあ。
デジタルネイティブの子は一歳になるや、ボタンをいじくって画面操作しますから、年の功は通用しません。
ただ、十歳近くも離れると、人工知能を音声入力でコントロールするなんてことが、簡単にできるのかもしれませんね。
井戸端ってしまいました。
また、
赤城先生の未来展望を聞かせてください。
水木レナ
◇ ◆ ◇ ◆
さて、眠ろうか!
と、思ったけど!!
ヨムしてて気になったからあ!!!
返信期待しちゃったの……以下。
◇ ◆ ◇ ◆
水木レナ――へ。
井戸端って良いんですよ、そういう話が未来を想像する材料になりますからね。
しかし、ゴーカートの話を聞いていると『物は使う側の問題』なんて思い出します。
結局技術の進歩っていうのは、逆を返せば、その技術に似合う進化を人間に求めているのでしょうか?
いずれにしても、考え出すと、どっちが利用しているのか、分からなくなりますね、コレは。
◇ ◆ ◇ ◆
おおむね、同じ意見。
最後だけ、わかんないな。
以下。
◇ ◆ ◇ ◆
赤城クロさま
そうか……。
赤城先生は井戸端お嫌いではない、と認識。
『使う側の問題』どころか、ファッションにもなってるではありませんか。
三種の神器とか……。わたくしも、
赤城先生と同意見です。
技術の進歩は、いかに『できない』人間の犯す愚かな事態を予見するかにかかっているとも思います。
ですから、「わーこんなのわかんない」っていう人の意見を情報として集めないといけないと思いますね。
直筆の手紙が、今や電波で届くんですから、それに対応してきた事実と、これからの対応しだいで宇宙時代が決まっていくと思います。
さて、技術に利用される場面とは……?
水木レナ
◇ ◆ ◇ ◆
仕方がない。
もう、寝るしかない時刻になってしまった!
おやすみなさい!!!
……と、思ったけれど、お腹が空いた。
夜食つくる間に、PC開いて赤城氏のノートをのぞいたら、こんなメッセージがあった。
以下。
◇ ◆ ◇ ◆
水木レナさんへ。
それは妖刀がそうさせるのです……。
なんて冗談はさておいて『技術に利用される』これはやや私の可笑しな考えでもありますね。
と言うのも。
自分たちの存在を生き残らせる(忘れさせない)為に、人間を利用しているのではないか?
それは開発者の魂が、その技術に乗り移ったからではないか?
なんてオカルトや陰謀論めいた考えも持ってましてね(8割は冗談で、2割は割と真面目に考えていますよ)
正直、普通の人からすればバカバカしい話ですがね、ですがこんなバカバカしい話、私は好きなんです。
理由はロマン……ですね、理由なんてないんです。
なんかすいませんね、一見真面目に思うかもしれませんが、たまに可笑しな事を言うとても変わった人なんですよ、私は(友人曰く、マイペースな変人)
まぁ、自覚はちゃんとありますけどね。
◇ ◆ ◇ ◆
赤城クロさま
ロマン、か。
制作者の魂が、己の技術を世に普及させしめんがために、神秘的な魅力で、人間を縛っている。
科学の進歩という名の、新ルールを広めて、世界を都合のよいように変えてしまうというのはありそうな発想です。
しかし、ルールを決めるのはいつでもトップを行く人材で、そういう方がたは大抵自分はルールを守らない。
別次元の思想を持っていると思いますね。
赤城先生のご意見をうまいこと理解できたとは到底思えませんが、また聞かせてください。
水木レナ
◇ ◆ ◇ ◆
うーん、極端に不思議方面に話が飛躍したなあ。
赤城氏はロマンチストなんだな。
男の人らしい。
そして夜が明けた……。
赤城氏は返信をくれていた。
以下。
◇ ◆ ◇ ◆
水木レナ――へ。
オカルト等の事に関しては、理解しようとしなくて良いと思いますよ。
なにせ、はっきりとした答えなんて、誰も知らないのですから。
答えなんて人それぞれです(その無数の答えに、面白みを感じているのですけどね)
まぁ、また何かあれば言ってください、話相手になりますから~(何でもいいですよ、打つのが遅いのは見逃して下さいね)
◇ ◆ ◇ ◆
オカルトと聞いてピンときた。
あれだ。
ホメロスにインスピレーションを与えた神々の話。
放送大学観ていてよかったー!
以下。
◇ ◆ ◇ ◆
赤城クロさま
なんだ、オカルトだったのですか!
神のみぞ知る。
高度なお話で一気に理解するのは難しく、しかし今のわたくしは答えを知っている。
神々からの霊感、ではありませんか?
つまり、抜きんでたアイデアは、神が人々に与えたもうたインスピレーションで、その霊感を得た人は神の意思を実行するために使われる、といったようなことでしょうか。
無理があるかなあ。
水木レナ
◇ ◆ ◇ ◆
とはいえ、自信満々で書きこんだのは確か。
お返事くるかな~~。
やったー。
以下。
◇ ◆ ◇ ◆
水木レナ――へ
神の使徒、そんな感じで素敵じゃないですか。
それに、オカルト自体、無理があったりする訳ですから。
しかし、霊感を得た人ですか……。
もしかしたら、神を信じた人に送られる神からのステキな贈り物かもしれませんね。
◇ ◆ ◇ ◆
ギフトってことだね? そういうタイトルの映画があるらしいと聞いたなあ。
返信する。
以下。
◇ ◆ ◇ ◆
赤城クロさま
う~~ん、ロマンチストめ!
無理のあるオカルトって?
ホメロスとか、神々の霊感を得て詩文を書いたそうですよ。
神は凡人にはアイデア与えないって言ってましたよ。
水木レナ
◇ ◆ ◇ ◆
そういえば……『タイトル斬り』の『振り返ればあの時ヤれたかもしれない』タイトルの
赤城氏の作品、よかった。
→ https://kakuyomu.jp/works/1177354054886551411
ギャップの法則とでもいうべきか。
あーんなにムッツリスケベな魔女が実は……とか。
こーんなに痴女なドラゴンが実は……とかいうのが実にうまい!
あのときは泣かされたっけ。
しみじみしちゃうなあ。
中間選考に選ばれたって初めての近況ノートで述べてらしたけれど、あれは選ばれるよ……めいっぱい応援したつもり。
いやー、よかった。
ネヴァーエンディングっぽいところもツボ。
万人に愛される作風。
もう一回読みにいこうかな!
あ! 返信だ!! 以下!!!
◇ ◆ ◇ ◆
水木レナ――へ。
私の言う、無理のあるオカルトって言うのは、心霊写真とかその辺りの事ですよ~(たまに写真一枚で自分の意見を押し通そうとしたりする方もいるので、アレはちょっとなぁなんて思ってですね)
とすると、ホメロスよろしく(う、ドラクエのホメロスが浮かんでしまう……)水木――にもそのうち神々の霊感を得られるかもしれませんよ。
しかし、凡人にはアイディアを与えないですか……、ホメロスが言うと説得力がありますね。
私は無理です、猫様をあがめているから。
お陰で胡坐をかいて座ったまま動けませんね、今。
◇ ◆ ◇ ◆
いえいえ、無理なんてことありませんよ。
だって、確実に天の神がついてらっしゃるから。
それにね、普通の人にあんなに感動させる話が書けるはずがない! 思いつつ返信。
以下。
◇ ◆ ◇ ◆
赤城クロさま
心霊写真ですか! ははあ、二重焼きのことかな!? 専門学校で先生が実際に作って見せてましたよ!!!
赤城先生のお言葉にはいつも祝福がこめられているようで、ありがたくも恐縮いたします。
おや、わたくしの信仰する女神が言っていたのですよ。彼女は男嫌いなので、たまにへそを曲げるのですが……。特に、
赤城先生のことを相談すると、うがった答えを出してくる。
いや~~ん、エッチ! 先生とわたくしはそんなんじゃないんですから!! とかいってくねくねする羽目になるんでございますよ!!!
猫様は……なんというかな、栄養剤と癒しをくれる稀有な存在ですよね。
猫様を気遣う人間の、なんとかあいいこと。
赤城先生と話していると、人間が好きになれます。
水木レナ
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