第1話 俺が助けようとしたヒロインは……(7終)


 マナの必殺技をくらった怪人は、いまや軽く500人前はありそうな焼き魚になっていた。



 地面に座り込むユウキのもとに、歩み寄る影。


 「大丈夫ですか、ヒーローさん?」


 差し伸べられた小さな手。



 変身を解除した火焔かえんRAIDERレイダーマナ――広井ヒロイマナの姿が、そこにあった。



 少女の後ろから太陽が照り付け、後光を作り出す。

 彼女のあどけない顔もまた、太陽のように輝いていた。



 ユウキは思った。こんなイケメンなヒロインに助けられて、俺の立場は……。


 まあ、いいや。ここは彼女に礼を言わなければ。



 「ありがとう……俺は東堂トウドウ勇気ユウキ火焔かえんRAIDERレイダーユウキだ」


 体を起こし、握手を交わす。


 「広井ヒロイマナです。よろしくですね、せんぱい」



 ああ、すっかり忘れていた。やはり、彼女は中等部の後輩なのだった。



 ――俺が通っている学校、学園の。



 

__次回予告__/ ̄/ ̄/ ̄/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 マナ:びっくりしたー。まさか私、本当に変身できちゃうなんて!きっと私の熱いハートが通じたのね!でも、なんでユウキせんぱいはあんまりヒーローやる気ないのかなぁ?これから私たち、どうなるんだろ?……まっ、正義を信じるハートさえあれば、きっと次も勝てるでしょ!!

 ――次回も一緒に、RAIDレイド ONオン !!!

______/_/_/_/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 


 


 


 

 

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