第3話一人遊びから
私は、基本学校から帰ると誰とも遊ばない。
学校が苦痛でいつも保健室に何かと理由をつけて偽っている。
当然友達と呼べる人はあまりいない。
そんな毎日だったけど変わった事と言えば私に話しかけてくれる人がいた。
そう⋯さとるくんだ。
「おぉ〜お帰り。」
「ただいま⋯です。」
なんだかんだ、さとるくんは普通にカッコいいと思う。
話を聞くと、さとるくんたち家族は本当は東京に住んでいて今は夏休みでお父さんだけ仕事のため東京に残り家を改装中の間だけさとるくんたちは実家がある長野に来ているんだとか。
「⋯そっか、なんか寂しいな⋯」
「俺、風呂入るからまた夜話そうぜ。」
そう言って、夜が少し楽しみだった。
「お〜い、起きてるか?」
窓から顔を出しながらさとるくんが声をかけてきた。
「もちろんっ!私夜行性だから〜」
なんて言いながら私も窓から顔を出して答えた。
「あぁ、変態⋯」
はぁ?
「さとるくん程でわぁ〜っ!」
フフフ…ムカついちゃったからね。
「あっ、どうも⋯」
何なんだ〜さとるのくせに調子狂うな!
「そういえば、さとるくんいくつなの?」
この前聞きそびれたからな!
「18だけど?」
あらま⋯ホントに年上だったのね。
「へぇー。ねぇ〜いつもなんで外でないの〜?」
さとるくんは、いつも二階の窓から顔出すだけで外にでない。
「⋯別に暑いし。」
引きこもりかいっ。
「ってか、そろそろ寝ろよ明日も学校だろ?」
学校かぁ⋯
「ん〜そうする。おやすみ〜寝ないけど((笑))」
「寝ろよ((笑))おやすみ。」
仕方ないから寝転がって漫画を読む事にした。
なんか、楽しいかもさとるくんと話すの。
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