第一話〈3〉
そんなわけで。
ダメ男や
ともあれ、
俺の左手に
さっきは
まあつまり。
「乃木坂さんって……アキバ系だったんだな」
俺の
乃木坂さん、すげえ
どうも乃木坂さん、自分がアキバ系であることを知られたのが
「あのさ、乃木坂さん」
なので俺はフォローすることにした。
「……はい」
死んだシーラカンスみたいな目。
一瞬
「あー、今日見たことは、俺
「え?」
それまで
「なんつーか、別に俺は乃木坂さんがそうでも全然気にならないんだが……でも乃木坂さんは知られたのがショックだったんだろ? だから、今日のことは
「……」
俺の
「……」
しばらくの間乃木坂さんはそのまま
「あの……
そう言った。
「変な目? 何で?」
「だって……その、あの、こういう
何かヤな思い出でもあるのか、ちょっと
「乃木坂さんの言ってることは分からないでもないけどな……でもそういった趣味を持ってても
「で、でも……」
「だからさ、そういう趣味があったって乃木坂さんは乃木坂さんだろ? それが変わるわけじゃないんだから、別にいいじゃん」
「私は……私?」
乃木坂さんがつぶやいた。
「ああ。アキバ系だなんて言ったって
「……それに?」
「んー、うまく言えないけど、
「え……」
「何か乃木坂さんを少し身近に感じた気がして
乃木坂さんの顔が
まあ自分で言っていて
だけど乃木坂さんは、ものすごく
「そんなことを言ってくれた人は……初めてです」
そりゃあそうだろう。俺だってこんな
「ま、とにかくそういうことだから。あんまり気にしない方がいいと思うぞ」
何か乃木坂さんは固まったままだったので、俺は雑誌を
……あの乃木坂
今さらながらにとんでもないことをしちまったんじゃないかとちょっとだけ
ともあれ、こんなカタチで乃木坂春香と
何せ彼女は学校一の美少女であり成績学年トップの
と、この時はそう思ってたんだが。
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