笑いとは!?

人は滑稽な物を見ると笑ってしまう。

おかしな動き、派手な動き、予想外の動きなどを見るとどうしても笑ってしまう。

大の大人がアツアツのおでんを口に入れられ大袈裟に熱がる。

熱湯の入った風呂にムリヤリ落とされ大の大人が泣きそうになってる。

テレビ番組でよく見る光景、とても滑稽で思わず笑わずにはいられない。

しかしこれは本当に嫌がってるのだろうか?

ある大物お笑いタレントが言い切った。

「熱湯風呂?あれホントは熱くねえんだよ」

実際普通の風呂よりは熱いのであろう。しかしそこにはケガをさせないよう十分な配慮がなされている。

少し考えれば素人でも分かる事だ。

それとテレビで行われている悪ふざけには1つ注視すべき点があるのだ。

それは決まった者だけが被害にあってるのではない、と言うこと。

若手芸人と呼ばれる者やイジられキャラと呼ばれてる者だけが痛い目や酷い目にあってるのではないのだ。

それはなぜか?

笑いには驚きが必要だからである。

『それをやっちゃう!?』

『そこまでやっていいの!?』

これを決められた者だけにさせていけばどうなるか?

60℃のお湯でのリアクションに飽きたら次は70℃、80℃・・・エスカレートしていくしかないのである。

結果がどうなるか?

人間の残虐性について今更述べるまでもないだろう。


それを防ぐ為にテレビ番組では

『え?こんな人にこんな事させるの?』

という驚きを笑いに変えているのだ。

それ以外にも想定外を笑いに変える術はたくさんあるのだけれど。

新鮮な驚きに対して笑ってる時の顔は美しい。

対して人の不幸を笑ってる時の顔は醜い。

私の笑顔は歪んでいないだろうか?

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