第一幕 第二章 「二人の『想い』」
マイルストーン 1
これはこの物語の里程標。
先の書かれていない里程標。
これまでの事を纏めた里程標。
急ぐ人はコレをみるといいかも知れない。
迷った人も、こんがらがった人にも役立つかも知れない。
少しはわかりやすくなるかもしれない。
余計に分からなくなる時もあるかもしれないが。
――
5/19
ある日散歩先でうたた寝をしていた主人公「ルカワ ヒロカズ」(流川 天一)は突然異世界に来てしまう。
しかし彼は特段焦りもせず、興奮もせず、呑気に歩き始める。歩いた先で奇妙な事件に遭遇した彼は事件の唯一の生き残りである「ミーナ」と出会う。
5/20
翌日、ミーナと話をすると、事件の真相は人さらいの化物「ギュリア」であると知る。そしてその化物にミーナの両親や親しい人たちはさらわれ全員居なくなり、ミーナは一人になってしまった。
だが気丈にも彼女はこれを首都の関係部署へ報告するべく首都への出立の準備をし始め、彼もこれを手伝い、旅の同伴をすることになる。
準備の途中で彼女に「どこからきたのか」と聞かれた彼は少し悩んだ後、「異世界から来た」と率直に言ってしまうが、意外にも信用され仲良くなる。
そしてこの世界にある不思議な術、「霊術」を目の当たりにする。
その夜、彼女は悲しみに耐えられなくなり、意識を失い、まだ出合ったばかりの彼に完全に身体を預けてしまう。ルカワは彼女の心持ちが理解出来ない訳ではなかったのでミーナを優しく受け止めた。
彼はいわゆる倫理に歯向かう事はしない。
5/21
彼はミーナより早く起きた。後に起きてきた彼女は慌てていたが彼は何とかなだめる事が出来、暫くしたあと彼女も少し吹っ切れた。
その後、お互いに砕けて話す様になり、準備を終わらせ出発となった。
出発してしばらくすると彼女はまた悲しみに苛まれている様で眠ってしまった。彼に出来る事といえば彼女を包んで暖めるくらいである。
目覚めた彼女は身体に力が入らず、起き上がれない。無理をしようとするがルカワはこれを止め、少し冗談を飛ばして彼女を落ち着かせる。
起き上がれるようになった彼女に霊気・霊術とはなにかを聞き、自分の霊気を運賃代わりに渡せないかと聞くと出来るということでやってみたが、夜に猛烈な「霊気酔い」に襲われ、ダウンしてしまう。
本人曰く、「二日酔いを異常なまでに引き上げたかのような酔い」である。
5/22
何とか昨日の酔いを持ち越さなかったルカワは引き続き霊気を渡しつつ、霊気・霊術について更に詳しく話を聞く。
夕方、酔いが起こらなかった彼は本格的にキャンプ設置を手伝い、素早く設置を終わらせた後、ミーナの手料理に舌鼓をうつ。
夕食の後、風呂を済ませ寝ようとした時、ミーナが身体を預けてくる。それの意味が分からない訳ではない彼はミーナの信頼に応える。
5/23
朝食を摂っている折、ミーナの兄について説明が入る。
そしてこの日はルカワが霊術の才を開花させる、が相当クセの強い霊術であった。
霊術の練習を終えて旅路に戻り、夕方にキャンプを設置して、夕食のカレーとした。勿論美味である。
先日と同じく風呂に入ってから寝ようとした時、ミーナが布団の近くでよろけてしまう。何事かとルカワは心配するが、その心配は……
5/24
彼には駆け抜ける以外なかった。
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