◆キャラクターバトン【恋愛編】ハル

 以前、近況ノートに載せたものの再掲です。

 第二部以降の重要なネタバレ(&裏話)を含みます。


 ----------


【今回のバトンのテンプレート】


 このバトンは作者が指名された自作品のキャラクターになりきり、質問に答えるバトンです。指定は以下になります。


 作品名:砂の伝説

 キャラ:ハル


□今好きな人、または恋人はいますか? 教えてください。

□その人のチャームポイント(見た目)はどんなところだと思う?

□では性格はどんなところが好きですか?

□嬉しかったエピソードありますか?本編以外のことでも良いですよ(*´ω`*)

□逆に嫌なところは?

□その人としたいことはありますか?

□ではその人に愛を叫んでください!

□最後に次にバトンを渡したいキャラクターを作品名、作者名と共に指名してください。(※アンカー可、何人でも可)


 ----------


 指定キャラはハルでした。改めて聞くほどでもないくらい周知の事実ですが、彼の好きな人について聞いてみたいと思います。

 息をするように砂吐き台詞を口にすると思われますが、お覚悟宜しいでしょうか?(笑)


 ……てことで後は頼んだぜ、グランパ!


シエラ 「俺かーい!? ここは立ち回り器用なファイアにでもやらせろよって」


ハル 「?」

シエラ 「なんでもねえ。……くそ、覚えてやがれ」

ハル 「どうした?」

シエラ 「あー、……ハル。今からちょっと付き合え」

ハル 「それは構わないが、相談事でもあるのか?」

シエラ 「そういうわけじゃねえんだが」



□今好きな人、または恋人はいますか? 教えてください。


シエラ 「あのさ、ハル。おまえの恋人って」

ハル 「ティアだが? 恋人ではなく妻だがね。そんなこと聞くまでもないだろう?」

シエラ 「そうだよな」

ハル 「変なシエラだな」

シエラ 「自分でもそう思うぜ……」



□その人のチャームポイント(見た目)はどんなところだと思う?


シエラ 「ちなみにおまえさ、ティリーアのどこが好きなわけ? まずは外見」

ハル 「ティアの可愛いところか? そうだな、……俺が一番はじめに惹かれたのは、涙色の美しい目だね。憂いを湛え優しさを閉じ込めた、宝石のような瞳が俺を見たとき、胸の内に自分でも知らない感情が湧きあがってくるのを感じたんだ。今思えばあれがひと目惚れというものだろうな」

シエラ 「……おう(知ってた)」

ハル 「それに、夜の闇で染め抜いたような美しい髪と、あどけなさを残す愛らしい容姿。あの絶妙な美しさは、彼女に年齢不詳の魅力を添えていると思わないか? 月光と星光を受け燐光を帯びて私を見あげていた、あのときの姿は、少女のようであり女神のようであり……」

シエラ 「女神って」

ハル 「彼女は背が低くて華奢だけれど、幼少時の経験のわりには姿勢が良くて立ち居振る舞いも上品なのでね、話し方もおっとりしているし、控えめだけれど臆病ではないところとか、女神という形容は相応しいと思うよ」

シエラ 「……ティリーアが女神なら」

ハル 「俺は太陽だな」

シエラ 「……言ってろ」



□では性格はどんなところが好きですか?


シエラ 「初っ端から濃ゆいっての。っつーか、先の質問にまで片足突っ込んでんじゃねえよ。性格はどこ好きなんだよ」

ハル 「おまえが聞いたんだろう。その割にずいぶん投げやりだな?」

シエラ 「おまえ一々表現濃いんだよ、甘だるいんだよ。もっとあっさり爽やかに話せないのかよ」

ハル 「ずいぶんあっさり目のつもりだが? うーん、性格は……可愛いところだな」

シエラ 「そこは同意する。おまえを待って千七百年待ち続けるとか、可愛いってか健気すぎて泣けてくるぜ」

ハル 「私もまさか、千七百年が必要だとは思わなかったよ」

シエラ 「いい機会だ、はっきりさせようぜ。おまえ、どこまでが計画の内だったんだ」

ハル 「計画?」

シエラ 「自分が死んでも、戻ってこれる、って?」

ハル 「……その辺はあまり突っ込んで欲しくないな。そもそも俺がとらえる『死』と、おまえやティアが受け止めた『死』では、意味合いがまったく違っているだろうからね」

シエラ 「ま、薄々わかってたけどな。俺が今でも納得できねえのは、おまえがティリーアの運命を縛るような真似をしたことだ」

ハル 「俺はそんなつもりはなかったんだが、……といっても納得はしてもらえないか。正直に白状してしまえば、計画なんてはじめからなかったよ。ただ俺は、ティアに後を追って欲しくなかっただけだ」

シエラ 「そもそも、残して死ぬなっつーの」

ハル 「それについては。司竜だった俺に、人間たちを殺す道を選べというのは酷な話だ」

シエラ 「……本当に、他に方法はなかったのかよ」

ハル 「そんなの私の方が教えて欲しいよ。でも、彼らに異端者として認識されてしまった俺があのとき何を言ったとしても、届くことはなかっただろうと思うよ。ああいう情勢において言葉なんて無力なものだ、かと言って、力で押さえつけてそれが何になる」

シエラ 「ティリーアを連れて逃げる、とか」

ハル 「見えない場所に隠れた脅威は恐怖心をもたらして人を蝕む。竜族は人を害さない、そういう意志を、俺は人に対しても竜に対しても示したかったんだ」

シエラ 「……そもそもの前提が『人間のため』なんだもんな、だから平行線なんだよ。おまえ(ため息)」

ハル 「それが俺の役割だからな」

シエラ 「で、ティリーアの性格のどこが好きなんだよ」

ハル 「うん? ……可愛い、意外に物怖じしない、いつも俺だけを見ていてくれる、料理上手、初志貫徹、思いやり深い……」

シエラ 「あっさり言えば延々箇条書きしてもいいとか思ってんじゃねえよ、キリがねえだろうが」



□嬉しかったエピソードありますか? 本編以外のことでも良いですよ(*´ω`*)


シエラ 「嬉しかった想い出とかあるか?(投げやり)」

ハル 「想い出か……、ありすぎて、な」

シエラ 「…………(待ちの姿勢)」

ハル 「やはり婚礼のワルツでは?」

シエラ 「俺に同意を求めるな」

ハル 「あと、ライデアにいた頃、ティリーアが花園を始めて、思考錯誤しながら初めて咲かせたバラを一緒に眺めたこととかね。ごく普通の赤いバラだったんだけど、ティアは子供のようにはしゃいでいたよ。当時の彼女は感情表現が乏しかったからね、あの笑顔は……眩しかったし嬉しかったなぁ」

シエラ 「よく覚えてるな……」

ハル 「もちろん再会は別格に嬉しい想い出だね。俺の記憶はティアの泣き顔で途切れていたから、彼女が笑顔で迎えてくれたことは、これ以上なく嬉しかったよ。それと」

シエラ 「だから、キリねえんだっつの」



□逆に嫌なところは?


シエラ 「おまえさ、ティリーアの嫌なところってあるのか?」

ハル 「ないよ」

シエラ 「ないのかよ」

ハル 「あるわけないだろう」

シエラ 「普通はあるだろ」

ハル 「ないだろう」

シエラ 「……おう。俺が悪かった」



□その人としたいことはありますか?


シエラ 「じゃ、今、ティリーアとしたいことは?」

ハル 「んー、旅行かな」

シエラ 「旅行? どこに行きたいんだ?」

ハル 「おまえも知ってる通り、俺は今、この世界の『星光』の具現なのでね。他の世界では存在を維持できないのさ。でもいつか方法を見つけて、ティアを『地球』に連れて行ってあげたくてね」

シエラ 「噂によれば、環境破壊酷えらしいけど?」

ハル 「その辺はもう、俺の関与するところじゃないさ。俺はもう司竜ではないからね。単純に、俺たちにとっての故郷星を見せてあげたいだけだよ」

シエラ 「そっか。ま、いいんじゃね?」



□ではその人に愛を叫んでください!


シエラ 「ティリーアに愛を叫べって」

ハル 「愛してるよって言えばいいのか?」

シエラ 「そうそう」

ハル 「本人もいないのにな。……まあ、いいか。ティア、誰より大切な、いとしい妻よ。この先なにがあろうと、世界がどう変わろうと、俺はおまえを守り、慈しみ、絶えることない永遠の愛を捧げると誓おう。愛している。太陽より熱く、砂漠の砂のように数え尽くせない想いは、今もこれからも無限の未来に至るまで、おまえだけのものだ」

シエラ 「……ほんッと、素面で吐けるよな。呆れる通り越して尊敬するわ」

ハル 「酔っても言えるけどね?」

シエラ 「おまえ今、生身じゃねえんだから酔わないだろ……」

ハル 「素面だろうと何だろうと、俺がティアを愛する心は変わらないさ」

シエラ 「はいはーい、ご馳走様だぜ!」



□最後に次にバトンを渡したいキャラクターを作品名、作者名と共に指名してください。(※アンカー可、何人でも可)


 こちらは省略で。やってみたい方はお持ち帰ってご自由にどうぞ。

 お読みくださり、ありがとうございました!


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る