第3話 命

いのち、それは性欲の中でうまれてくるもの。


愛の中だけですべてうまれてくるとは限らない。


様々な条件や事情があって生まれてくる。


障害だとわかったら、性別が臨んだのと違うとわかったら、君は何を思うのだろう。


昔は命は授かりものいわれていた。それは運命に従うという意味も含まれているとおもう。


命を選べる状況なら、命は選ぶべきだと思う。中絶が殺人とはいささか言い過ぎだと思う。もちろん愛の中で生まれてくれば一番いいだろう。でも、世の中はきれいごとばかりではない。それをわかっているのに正しさばかりを主張する。人が出会って、その時の状況、場合によって産む、産まないかも変わり続ける、判断も変わる。自分の命だって、確固たる意志のもとに生まれたわけではない。人とのつながり、よくわからない時代の流れで生まれてくる。責任とは何だろうか。いい加減な世界で生きている。愛という概念なんていい加減なんてわかっているのに。誰だって、一度は何で子供を産んだんだろうと思うだろう。でもこれでよかったんだと思ったり思わなかったり。子供を憎むという気持ちと大切にしたいという両方の気持ちを持ち合わせているというのに。


つまり、嘘ばかり主張しないで。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

日常や物事の隙間 ふぅー @nino2

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ