第2話 拒食 過食 拒絶

おなかの中が空いていると不安だからおなか一杯に食べる。また少しでも空腹を感じるとまた食べている。おなかの中に少しでも空きがあると不安な気持ちになり食べないといけない気持ちになる。なんの不安を飲み込もうとしているのだろう。何を埋めようとしているのだろう。


口にものを含みたくない。自分の食べたものに異物が入っていないか、毒ではないか、病気になってしまうのではないか不安になってしまう。自分の見た目が気になると太ってしまうのではないかと不安になり、食べることを恐れることがある。なんの不安をなくそうとしているのだろう。何を吐き出そうとしているのだろう。


それでも、生きていたい。だからこそ、生きていたい。私が拒絶しているのは自分ではない、私が拒絶しているのは周りの人間たちだ。


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