襲撃事件の真相5
「そろそろ私の本気をお見せしようか……」
サイファーが美しい顔に微笑を浮かべ、つばぜり合いをやめてスゥッと静かに後ろに下がった。
そして、片手剣を優雅に構える。
その姿は、そのままポスターにしてもイケるほどに美しくカッコよかった。
サイファーの端麗な顔立ちと立ち振る舞いは、魔界にファンクラブが存在するほどだ。
そのうえアインクラット流まで極めた超凄腕の剣士とくれば、女子がハァハァしないわけがない。サイファーさんマジTUEEEEのだ。
「あっ、先輩!自分もだいぶ回復したんで行けるッス!」
「えっと……?
今から私、タイマン勝負でついに本気出す……って感じの雰囲気だったんだけど……」
「俺ら四天王二人相手に舐めんじゃねえぞ!!ゴラァ勇者ぁっっ!!!」
サイファーの言葉がアーガルドの右の耳から左の耳へと通過する頃には、筋肉バカは再び勇者めがけて突進していた。
「上等♡上等♡ いい子いい子してオムツ変えて、死んだように寝んね子させてやんよぉっ!!!」
ユウナもそれに応えるように、アーガルドに突進する。
キン!キン!ギン!ギャンッ!ドムッ!ザクッ!!ズゴック!!!
再び激しく切り結ぶサイファーとユウナ。
「…………。」
数秒遅れてサイファーも『無』の表情で、アーガルドに続くかたちで参戦する。
痩せた身体からは信じられないほどの迫力で、ユウナが聖剣エクスカリバーを振り回し立ち回る。
二人の魔族を相手にも一歩も引けを取らず立ち回る姿は、さながら鬼神のようだった。
しかし、魔族の歴戦の戦士二人を相手に、やがて少女勇者が少しづつ押され気味になる。
「オラオラァッッ!!どうした勇者さんよぉっ!!!!」
アーガルドが恍惚とした笑みを浮かべ、そう叫びながら舌なめずりをする。
「くぅっ……あんっっ♡♡♡」
少女めがけて硬くそそり勃った大剣が、何度も容赦なく乱暴に打ち込まれる。
ユウナの腕ほどもブ厚く野太い鉄塊は、赤黒い光沢を放ち、少女を嬲るように彼女の肉体に噛み付く。
「どうした勇者よ…。まだまだ戯れに過ぎぬぞ?」
サイファーの繊細な剣先は、細い指先でユウナの身体中を撫で回すように、少女の首筋……脇の下…内腿など…防御の薄い場所に少しずつ牙を立てる。
刃で愛撫されるように皮膚と衣服を切り刻まれ、少女の上着がボロボロの布切れと化してゆく。
「うぅ……二人同時になんて……初めてなのに……んっ……
そんな乱暴にしちゃ…………らめぇ…… ………はぁんっっ♡」
一撃一撃が重い連続攻撃に、ユウナが切なげに顔を赤らめ、剣の柄をぎゅっと握りしめ堪える。
前髪が額にへばりつき、首筋が汗で色っぽく濡れる。
激しい戦闘で着崩れたぶかぶかの男物の上着からは、胸元から白く小さな膨らみがチラチラとのぞくが、そんなことを意識する余裕も今の少女にはなく、男達の暴力の前にただ耐え凌ぐしかなかった。
男達の剣技に弄ばれながらも、少女は下唇をキュッと噛み、体を火照らせ耐え凌ぐ。
「はぁ……はぁ…… んぁ…ぅ…………はぅんっ♡」
薄紅色の花びらのような唇からは、切なげな『はぁ…はぁ…』という甘い吐息が、小さく薄い胸を上下させながら苦しそうに吐き出される。
経験豊富なオトナの男達の責めに、本来なら十代半ばの小娘など簡単にオモチャにされてしまうところだろう。
しかし、それでもユウナの細く幼い体は健気にも、二人のオトナの男達の執拗な攻めを懸命に受け止め続けた………。
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