おクチで、してあげる♡

魔王はユウくんにお願いされ、今から少年を『食べ』ようとしていた。

それは少年が転生するために……生まれ変わるために必要な儀式だった。


乗用車の運転席シートほどもある、魔王の大きな舌がヌメヌメと少年の首筋を這いずりまわる。

催淫効果のある唾液に濡れたそれは、煮えたぎるように熱く、薔薇の香水のような『大人の女』の香りがした。


「あっ…… んんっ……♡」


緊張でびくんと体を強張らせ、少年はまるで女の子のような高い声をあげて悶えてしまった。

柔らかい魔王の舌の細胞は、肌で直接感じると…とてもエッチな生々しさがあった…。


『れろ♡……ぺろ♡……緊張…しらいで……いいはら……じゅる………♡』


なるべく痛くならないように、苦しくならないように…と、魔王はまずは優しく少年の全身を優しく舐め始めた。

胸元…首筋……頭部………そして、下半身……。


「はぁ…はぁ………だ、だめぇ……♡」

まるで高級ローションのようにぬるぬるにヌメる唾液にまみれ、少年の感度はどんどん研ぎ澄まされ、敏感になっていく。


魔王の吐く吐息には、催淫効果のほかに、魅惑・幻覚効果の魔力も秘められていた。

せめて麻酔のかわりにでもなれば…と、魔王は少年の隅々まで優しくキスした。


「はぁっ♡……うぅ♡……マオ…お姉ちゃん………♡」

熱っぽい眼差しで、涙目になるユウくん。


『れろっ…ん…ちゅ♡…、…んぅ…チュパ…♡』

魔王は、ユウくんの膝から顎まで丁寧に唇を滑らせ、優しくゆっくりと彼の体を登っていった。

そしてそのまま、ユウくんの唇に優しく口づけをする……。


「はぁっ♡ はぁっ♡」

ぽぉっと蕩けた表情で、少年は魔王の成すがままに身をゆだねる。

少年は今、大人の階段を駆け上っていた…。


『ぺろぺろ♡ じゅるる♡ れるるれろ♡…ちゅゅぴゅゅ…♡』

そして今度は舌先を少年の背後に廻らせ、細い背中や…まだ誰にも触れられたことのないお尻を舐め回す。

少年の敏感な背中側……裏筋を、丁寧に舌先を使って…愛撫するようにねっとりと魔王は舐った。


「あぁ♡ あっん♡♡♡」

堪らず少年がエッチな喘ぎ声をあげる。


「うふふ♡ ちゅっ…ユウくんの匂いと… れろ……味がしゅる♡ …美味ひ♡」

少年の緊張を舐めとるように、魔王は蛇のように双頭に割れた舌先をユウくんの衣服の中に滑り込ませ、彼の体の美味しそうな部分を、いっぱいペロペロした。


「だ、だめ……♡ そこ、やだ……♡ いゃっ♡♡♡」

もはや自力で立っていれないほどの甘い刺激に、ガクガクと膝を震わせ崩れ落ちるユウくん。


だが魔王は手を緩めるどころか、さらに興奮気味にユウくんの色んな『先っぽ』に舌を絡ませ、さらに強く刺激した…。


大切な人にご奉仕する悦びが、魔王のなかで芽生えていた。


「はぁ…はぁ…… ユウくん♡ ……ユウ…くん♡♡♡」

熱に魘されたように、魔王の興奮も高ぶりを見せていた。

汗で額に前髪を張り付かせながらも、愛情のこもった献身的な舌使いで、魔王は少年のデリケートな部分を味わうように舐め続けた。


「マオ……お姉ちゃん………もう、ボク………うぅ♡

 …お願い……………き、…て…………(ちらり♡)」

切なく消え入りそうな声で、ユウくんが上目遣いに魔王に懇願した。


どっくん……ばっくん…。


心臓が大きく高鳴り、魔王はごくりと生唾を飲み込むと、小さくうん♡と頷いた。


瞳をぎゅっと硬く閉じ、飲み込まれるのを今かと待ち構える少年。


(ユウくんったら、こんなにガチガチに硬くなって……緊張してるんだ……可愛いっっ♡♡)


いつも以上にきゅんきゅんしながら、魔王はちゅっ♡と少年の頭の先っぽにキスすると、大きく口を開いた。


……そして、熱く濡れた口の中へ、優しく丸呑みするように少年を迎え入れた。


(んんっ♡ ユウくんの体…… いつの間にか……こんなに大きく…逞しくなってたんだ……♡

 く、苦しい……でも……んぐぅ♡)


顎が外れそうなほど懸命に、口いっぱいにユウくんを頬張り、喉奥深くまで飲み込もうと魔王は頑張った。


何とかユウくんが苦しまずに昇天し転生できるようにと、大粒の涙を浮かべながら必死に唇と舌を使い、少年をおクチのなかでくちゅくちゅする。

息を切らせ…苦しそうに顔を赤く染め相手に尽くす魔王の姿は、とても色っぽく見えた。


(んんっ♡♡ んぐぅっ♡♡ ぅん♡♡♡♡♡♡)


少年が彼女の口内で大きく固く反り返り、何度も果てそうになるのがわかった。


(あぁ、ユウくんがおクチの中でびくんっ!って熱く脈打ってる♡♡

 …ユウくん!待っててね♡ 今ラクにしてあげる♡♡♡) 


後ろから垂れ落ちてくる長い髪を、右肩で器用にすくい上げ押さえると、小首をかしげるように少年にムシャぶりつく魔王。

魔王はぎこちない仕草で唇を懸命にすぼめさせ、ユウくんを根元まで咥えこんだ。


(はやくしないとユウくんが苦しんじゃう!)と思い、魔王は嗚咽し…えづきそうになるのを懸命に堪え、少年を喉奥まで迎い入れた。

とにかく深く…奥まで……ひょっとこのような恥ずかしい顔になるのも御構い無しに、彼女はなりふり構わずディープに少年を咥えた。


(ユウくん♡♡ お、お姉ちゃん…頑張るからね♡♡♡♡)


やがて……少年をレロレロとたっぷり舐め回し……そしてそのまま一思いに……ゴックン。

びっくん!びっくん!と、若く猛るユウくんをおクチいっぱいで感じながら、魔王は彼の全てを胃袋に流し込んだ。


(んくっ♡ごくん♡♡ ぜ、全部飲み込めたよ!ユウくん♡♡

 あぁ…♡ でも、この味…頭の中がジンジンして、体が火照っちゃうっ♡♡♡♡)


魔王は初めて味わう『男の子』の味に、体を火照らせ身震いする。

彼女に飲み込まれた少年は、まさに文字通り『昇天』し、光のカケラとなって天へと登っていった。


魔王は、自分の体内に感じていたユウくんの存在が、魂の粒と共に拡散し消え失せてゆくのを不思議な感覚で感じていた。

今の彼女にあるのは、何かの一線を越えたという達成感。

それと、全力投球後のぐったり感。


(あぁ……ユウくんの全てが……妾のナカに……んんっ♡♡)



…それと、もんもんと悶え痺れるような下半身の疼きだった。

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