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  •  タイトルについて、こんなに詳しく考察してくださり、本当にありがとうございます。
     また、第一話の「創世神話」について、タイトルと絡めて深く考えてくださり、ありがとうございます。

     実は、初め、「創世神話」は、ありませんでした。
     その代わりに「序章」として、「異母弟ハオリュウが生まれた日の、幸せな思い出」を回想するメイシアの独白が入っていました。

     そして、本文の1話目は、現在の「ルイフォンが昼寝をしているシーン」ではなく、現在2話目になっている「メイシアが鷹刀の屋敷を尋ねてきたシーン」でした。
     1話目と2話目が、逆になっていたのです。

     つまり、序章で「メイシアが異母弟を大切に思っている」ことを示して、本文1話目で「異母弟を助けるために、少女は行動を開始した」という流れでした。

     どうやって「物語」を始めるか、を考えたとき、「困った状況に陥った少女が、助けを求めて新しい場所にやってくる」という流れなら、分かりやすいと思ったためです。

     この物語ならではの「ルール」や「常識」はたくさんあり、いずれ説明は必要です。
     けれど、冒頭からつらつらと書いていったら、理解するのが苦痛になり、興味を持ってもらえない、と思ったのでした。

     しかし、書いていくうちに、メイシアから始まる物語だと、「窮地に陥った貴族の少女の冒険譚」と思われてしまうことに気づきました。

     この物語は、初めはメイシアの家族を助けるという「事件を解決する」物語のように見えます。しかし、実はメイシアは巻き込まれただけで、メインはルイフォンたち鷹刀一族と「デヴァイン・シンフォニア計画」あります。
     なので、「メイシアが主人公の事件物」のつもりで読み進められてしまうと、途中で違和感が出てきてしまうことに気づきました。

     そのため、一番初めは「創世神話」という、物語を示すもの、象徴するもの、原因であるもの……なんと言ったらいいのでしょうか。「根幹」でしょうか。そんなものを置くことにしました。
     そして、第1話目は「主人公」である「ルイフォン」としました。
     その後、メイシアの視点で物語が進んでいくのですが、あくまでも主人公はルイフォン(鷹刀がメイン)であるという意思表示です。

     メイシアの視点になるのは「事件の当事者」のほうが深刻さが増すと思ったためです。
     また「凶賊」というオリジナルの設定は、内部ではなく外部の者の視点からのほうが、説明しやすかったためです。

     それから、世界観を象徴するものとして、『刀』と『携帯端末』という、ちぐはぐなものを同時に第1話に出しました。
     つまり、「創世神話」と第1話目で、この物語の前提条件みたいなものを示そうとしたのでした。

     とはいえ、「創生神話」を長々と書いても、興味を持てる人はいないと思います。
     そのために、スクロールすら要らない短い文字数で、「創生神話」を書きました。
     普通なら「ふーん?(なんだろう? まぁ、そのうち、なんか分かるんだろう)」で終わってしまうと思います。また、私もそうなるであろうと思って書いた部分です。

     この物語は「現代ファンタジー」ジャンルで出していますが、実はほとんど「非現実」的なものは出てきません。
     第七章でやっと〈天使〉という非現実が出ますが、それも「科学(SF)」にも感じられ、「ファンタジー」と言い切れません。
    (実は「SF」ジャンルにしていたこともありますが、SF好きの方に否定されたのと、ファンタジー好きの方のほうが興味を持てそうな内容であることで「ファンタジー」にしました。
     本当は「現代」ファンタジーよりも、「異世界」ファンタジーのほうが近いと思うのですが「携帯端末」のある世界なのでやめました。
     一番しっくり来るのは「ヒューマンドラマ」で、ファンタジーというのなら、「SFファンタジー」だと思います)

     もろファンタジー風な「創世神話」は、この作品の根幹でありながら、浮いた部分であるという、矛盾を抱えています。
     読み進めるほどに、「一番最初にあった、物々しい『創世神話』って、何?」と疑問に思えてきてしまうのです。

     そんな「創世神話」に大注目してくださったのは、甘更さんが初めてだと思います。
     ネタバレとなってしまうので、詳しく言うことができなくて申し訳ないのですが、甘更さんが「創世神話は重要」だと感じてくださったことに、驚き、感動しています。
     どうもありがとうございます!


    〉 物語の主人公であるルイフォンが作中冒頭の創世神話を信じていそうだと思いますか? 多分そんなに信じていないと思うんです。良くある昔話程度にしか思ってないと思います。

     まさに、その通りです。
     最近書いた部分と、あまりにもそっくりなことを甘更さんがおっしゃるので、びっくりしました。
     実は、こんな文章を書いていました。
    (未公開部分ですが、ネタバレではないと思うので書きます)

    「勿論ルイフォンは、フェイレン神など信じていない。彼が信じるものは、自分自身だけだ。」(第二部 第二章 第2話目(予定))


    〉余談1 キリファ

     すみません。
     12月29日投稿分(第八章 8.雨音の子守唄)で、明かしたのですが、「〈ベロ〉=キリファ」ではありません。
    〈ベロ〉はキリファによって作られたけれど、シャオリエをもとに作られたのでした。

     読んでくださった方、ほぼ全員が「〈ベロ〉=キリファ」と思われたようです。
     筆力不足でした。本当にすみません。
    (近況ノートで詳しく解説していますが、〈ベロ〉がシャオリエである証拠が2点あるから、それでいいだろうと思っていたのでした)

     けれど、キリファが何かしらの役割を持っているのは、間違いありません。


    〉余談2 ホンシュア

     キーパーソンで間違いありません。
     詳しく書くわけにいかなくて、すみません!


    〉余談3 

     近況ノートを読んでくださり、ありがとうございます。
     これを読んだからには「sin」が「罪」であることはバレていますね。

     タイトル編1で、「[sym]ではダメなんですよ。[sin]でなくてはならない。」とおっしゃられたとき、鋭い! と思いました。

     カクヨムでは副題を付けずに終わったのですが、重複先の他サイトでは副題を付けました。
    「読めば分かる、意味の伝わるタイトルでなければ、クリックされない」という最近の流れに負けた形です。もっとも、それで読まれるようになったかと言えば、まったく効果がなかった気がします。

     カクヨムでは、キャッチコピーがあるのと、「長いタイトルでなければ読む気がしない」という方ばかりでもないので、そのままにしました。

     この作品に興味を持ってくださる方は、このタイトルを「なんだこれ?」ではなく、「なんだろう?」と思ってくださる気がします。
     今回、甘更さんが、ここまでタイトルに興味を持ってくださったことで、そう思えるようになりました。
     
     やはり、この作品には、このタイトルしかないと思います。
     このタイトルで、よかったと思います。

     コメントが長くなってしまい、すみません。
     本当にどうもありがとうございました。

    作者からの返信

    月ノ瀬 静流さん


     感想への子細なコメントありがとうございます。
     返信が遅くなって申し訳ございません。
     
     こちらも長くなってしまいますが、返信させて頂きたく思います。
     
     なるほど、いやー凄いですね。

     そこまで考えて創られているという事が凄まじいと思います。
     
     小説というか表現しようとしている人を僕は純粋に尊敬しておりますが、それはゼロが作り上げる、その執念に対してです。
     
     僕は読むだけで満足してしまいますし、一杯一杯になってしまいます。僕が読んだ事を小説に書いて起こすまでどれくらいの歳月がかかり、どれだけ努力すればいいのか。
     
     返答そのものから窺える、小説に対する向き合い方、作品の磨き上げ方、その全てが凄いと思います。
     
     具体的に返信の内容を引用しながら返信を書こうか数日迷いましたが、この返答を持って返させて頂こうと思います。
     
     僕の感想と、月ノ瀬さんとのこのやり取りで既に出来る事は完結していると思うからです。言葉をこれ以上挟むのは無粋としか言い様がありません。
    (これから書く感想の中で、触れたい部分というか僕が本作に惚れた部分とどうしても被ってしまうのです。ある意味感想のネタバレになってしまうので、ここでは簡素な返信のみで控えさせてください。) 

     作品世界にどっぷりと嵌まる事が出来、幸せでした。
     
     素敵な小説をありがとうございました。
     


    〉余談1 キリファ

     すみません。
     12月29日投稿分(第八章 8.雨音の子守唄)で、明かしたのですが、「〈ベロ〉=キリファ」ではありません。
    〈ベロ〉はキリファによって作られたけれど、シャオリエをもとに作られたのでした。

     読んでくださった方、ほぼ全員が「〈ベロ〉=キリファ」と思われたようです。
     筆力不足でした。本当にすみません。
    (近況ノートで詳しく解説していますが、〈ベロ〉がシャオリエである証拠が2点あるから、それでいいだろうと思っていたのでした)

     けれど、キリファが何かしらの役割を持っているのは、間違いありません。

     余談1につきましては申し訳なかったです。
     僕も最近話読んでやっべ! と思いました。

     僕は割と誤読をする事が多くて、結構他人から指摘を受けて解釈を変える事が多いです。(大変申し訳ないのですが、人間ですのでという言い訳を添えます)ですので、もし間違っている時は是非、気軽に指摘下さればと思います。

     近日、感想の方もちょっと書き換えさせて頂こうかなと思います。
     

     といいつつ、それよりも、最新話の衝撃は半端なかったですね。
     いやー、シャオリエがそこで絡んでくるとは! という衝撃
     影って誰が誰なのか分からなくなってしまうという事を考えると・・・ホンシュアって・・・みたいな発想だったり、しかし、ケル ベロ ス 全員宿っている人格が違うのか、といのは読み逃していたため、もの凄い再発見になりました。
     奥が深すぎます! 感想が永遠に終わりません!!


     と言う訳で返信を終わらせて頂きます。
     素敵な小説を読ませて下さり、ありがとうございました。

  • 神話の政治的な使われ方については、私も興味津々です!
    いつか、そういうのをネタにした話とか書いてみたいですけれど……私の頭では難しそうです……(><)

    タイトルの考察だけで、十分に読み応えがありました!
    本編がどうなるのか、楽しみにしております!(*´▽`*)

    作者からの返信

    綾束 乙さん

    ちょっと今回の話は僕の趣味に走りすぎてしまいました!!
    ちょっと難しく書き過ぎちゃったらすいません!!

    次の感想はゆるやかにのんびりかかせて頂くつもりです。

    それでは、お読み下さりありがとうございました。

  • 初めまして、綾束 乙と申します(*´▽`*)
    「di;vine+sin;fonia」を毎週楽しみに読ませていただいております。

    月ノ瀬様の近況ノートから拝見しにまいったのですが……。
    すごい! これはすごいです!
    タイトルだけでここまでの考察……っ!

    有澤様の「宝物庫~」を拝見した時もすごいと思いましたが、こちらもすごいです!
    しかも、2にも続くとは……っ!

    作者からの返信

    綾束 乙さん

    はじめまして。甘更です。
    返事がおそくなりすいません。

    色々と辿って見てくださり、ありがとうございます。嬉しいです。

    月ノ瀬さんの小説の持つ魅力もさる事ながら、小説をお読みになっている常連の皆さんの熱量も凄いな、と思いながら読ませていただきました。

    素敵なコメントありがとうございました。

  •  こんなに詳しい考察をどうもありがとうございます。
     私も知らない細かいことまで、本当に丁寧に調べ考えてくださり、感激しております。
     本当にありがとうございます!

     タイトルは、凄く悩みました。主人公たちが何が何だか分からないうちに事件に巻き込まれる話なので、分かりやすい「これ」といったキーワードがなかったのです。
     それで、結局、物語の原因となる「計画」の名称をタイトルにしました。
     しかし、「計画」があるということ自体、かなりあとの方になってからしか出てこないので、本当に謎タイトルです。

     di;vine+sin;fonia の分析、凄く鋭いです。
     ツイッターでの呟きをこっそり覗かせていただいておりましたが、とても悩まれ、真剣に考えてくださっているのが伝わってきました。本当に作者冥利に尽きます。ありがとうございます。

    「;」であることに注目してくださり、プログラミング言語の匂いを感じてくださり、嬉しいです。詳しい人には苦笑され、詳しくない人にはわけが分からない「;」だと思います。
     そんなところに、本作らしさが出ると良いなと思っていたので、嬉しいです。
     一見、ファンタジーなのですが、SFでもある。むしろ世界観的にはSFっぽい近未来、もしくはパラレルワールドなのです。

    「計画」については、まだ明かされませんが、di;vine+sin;fonia の意味は、2019年1月12日投稿のエピソードで出てきます。もしよろしければ、覗きに来てください。

     最近、はやりの小説のタイトルは、「タイトルだけで内容が分かるもの」のような気がします。けれど、本作のタイトルはまったくわけが分かりません。
     人目を引くためには流行を取り入れるべきかと、タイトル変更を検討したこともあるのですが、本文の内容が流行とは程遠いので、タイトルだけ流行に乗っても仕方ないかと、そのままにしました。
     そして、この謎タイトルだからこそ、甘更さんにタイトルに注目していただけたので、これで良かったのだと、今、しみじみと感じております。嬉しいです。本当に嬉しいです。

     タイトル編の前半だけで、こんなに詳しく書いていただき、有り難いやら、もったいないやら。……やはり有り難くて、嬉しくて、感激です。
     どうもありがとうございます。
     続きを凄く楽しみにしております。

    作者からの返信

    月ノ瀬 静流さん

    こちらこそ嬉しい返信ありがとうございます。

    色々悩んで出したタイトルの考察だったり、感想だったりするので、作者の方にそう言って頂けるのは嬉しいです。

    作品読んでいて思うのは、全体から意味を感じるという事でした。どんな描写にも意味があり、思いがあり、つまりどんな意味においても無駄がないと。

    だから安心して、何も気にせず読む事が出来ました。絶対に何かしらの意味がある事だけは分かりますから。要は、作品の懐の深さに救われたという事です。

    僕は単純に分かってしまう事があまりすきではありません。分かりそうだけど分からない。分からないけど、いつか分かる。みたいな瞬間が大好きです。そんな機会を下さった月ノ瀬さんに、感謝申し上げます。

    感想はここから作品そのものに対して語っていこうと思います。引き続き読んで下さると嬉しいです。

    編集済