第404話 龍崎仁

『ハイ、早くお嬢様とお会いしたいとおっしゃいまして……』

「そうですか…… リビングですね」

 アキラも戸惑った様子だ。

「解かりました。ただ今、うかがいますとお伝え下さい」


「うゥ……」また私は小さく呻いた。


 ついに来るべき時がきた。龍崎仁との対面だ。


 私の胸は早鐘のようにドキドキしていた。

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