第399話

「申し訳有りません。個人情報なので、それ以上は」

 看護師のみいなはした。


「ふゥ…、個人情報ねェ……」

 リナは大きな溜め息をついた。


 ゆっくりと背後から榊が近寄り、リナに耳打ちをした。

『よォ~、どうだって……』

「フフ…、レイラ様ッて言うらしいよ……

 今朝、退院したそうよ」

「なるほど……」 


「やっぱ…、かなりのお嬢様みたいね」

『フフゥン……、どうやら病院へ来たのは正解だったようだな』

 榊は不敵にニヤリと笑った。

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