第397話 シオン

 リビングではママ母らに、ビジュアル系ミュージシャンのシオンが加わっていた。

 まだ売れないインディーズだが、格好だけはプロのミュージシャンのようだ。


「な、何だよォ~…。俺がいない間に、そんなショーが開かれていたのかァ~ー❓」

「別に……」

 姉のミラはスマホをイジりながら気のない返事だ。


「言ってくれれば、俺も駆けつけたのに」


「フン、あんたは彼女の尻でも追っかけていたンでしょ……」

 ミラがあざ笑った。


「酷ッでェな…… ライブの打ち合わせだッて!!」

「どこのクラブの彼女とライブを楽しんでいたのよ」だが、ミラは茶化した。

「ち、違うッて……」


「そんな事はどうでも良いわ❗❗」

 ママ母の舞香がたしなめた。

「黒木! 調べてくれた❓」


「ハイ、奥様…… 榊ルナは……」

 運転手の黒木がママ母らに榊ルナの事を説明をした。

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