第396話

 お嬢様のレイラに出来たのなら私にも出来るはずだ。

 私はヨロヨロと車椅子から立ち上がった。


「あ……❗❗❗」 

 思わず桐山アキラが手を貸そうとしたが、私はそれを制し一人で立ち上がった。


 これからはアキラを頼りにしてはいけない。自分一人で立ち上がらなければならない。

 いつまでも他人ひとを頼って生きてはいけない。


 私は、これからもずっと闘っていかなければならない。

「……」

 もうあとへは引き返せない。


 あとは、龍崎レイラとして、この伏魔殿で生き残らなきゃならない。


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