第393話

『まだお嬢様はリハビリ中なンだぞ……

 解かってるのかァ~ー❗❗』

「ええ…… 見事な演奏でしたよ」


『ぬゥ…、お前…、お嬢様は被害者なンだ。

 勝手なマネをするなァ~ー❗❗❗』

「なるほど…… 解りましたよ。桐山ッて、弁護士から圧力が掛かりましたか」


『知るかァ~❗❗ お前、大人しくしてろォ~❗❗』

「フフ…、課長。怒ると血圧に悪いッすよ」

『ぬゥ~ー……、誰の所為せいだ』

「相手も圧力を掛けてくるッて事は相当、ッて事でしょ」

『おいおい、矢作ィ……❗❗』


「解かってます。大人しく捜査しますよ」

『お、おいィ~ー……』

 まだ課長は怒鳴っていたが、矢作は勝手に通話を切った。


「ッたく、知りませんよ……」

 隣りで運転している冨田も眉をひそめた。


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