第375話

 部屋へ戻るとグッタリだ。何もやる気がしない。すぐにでも、このままベッドで横になりたい。


 桐山アキラも少し疲れた表情だ。


「フフ…、お疲れ様……」肩を竦めて微笑んだ。

 まさか私が本当にピアノを弾くとは思わなかったのだろう。

 彼も少し安堵の様子だ。


 しかしこれでママ母たちの疑惑を深めてしまった。どうする……


 これから……

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