第368話
「レイラお嬢様……」
桐山アキラは心配そうに私を見た。静かに私は頷いた。やるしかない。
今、出来る全身全霊を振り絞っても……
私の真剣な眼差しにアキラも覚悟を決めたようだ。
「ふゥ~……」大きく息をつき、私の耳元で囁いた。
『いいんですねェ……』
ああ…… 私は、また小さく頷いた。
矢作のそして、義母、義姉の視線を感じた。部屋じゅうの注目を集めていた。
桐山アキラは私をお姫様ダッコしピアノの前へ座らせた。
「ふゥ……」
今まで見た事もないような豪華なピアノだ。無意識に心が躍った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます