第364話
「もう宜しいでしょうか……」
アキラは勝ちを意識したのだろうか。
「これ以上、あなた方と話す事は有りません。お引き取り下さい」
そう言うと彼は車椅子を押し、リビングを出ようとした。
「ン…、待って下さい」矢作は声を掛けた。
「え、まだ何か……❓」
「フフ…、確か……、お嬢様のピアノの腕はプロ級だと聞きました」
「……❓」何ィ……
「どうです。一曲…… 弾いてくれませんか」
またニヤリと矢作は不敵な笑みを浮かべた。
ううゥ…❗❗ そう来るか……❗❗
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