第362話

「そうでしょうか…… ルナさんとレイラお嬢様は大変顔立ちが似ているンですよ……」

 不敵に矢作警部補は微笑んだ。


「似ている❓ この金髪の彼女とですか」

 アキラは、テーブルに置かれた写真を手に取って家政婦らに見せた。


「どうです。サクラさん❓ このはお嬢様に似てますか」


「え、いいえ……」サクラも首を振った。

「私も十年近くレイラ様のお世話をしてますが、もし入れ換わっていたら、すぐに解りますわ」


「フフ…、どうです。刑事さん❗ これでもまだお嬢様が別人だと言い張りますか❗❗」

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