第348話

 刑事の矢作……


 ナゼか行く先々で、この刑事と出会う。運命だとしたら呪いたくなるようだ。


 弁護士の桐山アキラが少し眉をひそめ刑事たちに挨拶をした。


「どうも、ご足労です…… 刑事さん」

「やァ~、これは…、イケメンの弁護士先生。どうもお嬢様、ご機嫌は如何いかがでしょうか」

 立ち上がって挨拶をした。

 私も少し頭を下げて会釈した。


「……」フン…、あんたの顔を見たら最悪さ。


 リビングには、総勢四名の者がいた。刑事二人に家政婦の武藤サクラ、そしてもう一人、美人家政婦の野上ユイだ。


 そこへ私たち二人が加わった。

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