第226話

 横浜市内で起こったバス爆発炎上事件は予想以上の大惨事だ。

 当初は、テロとの情報もあって、警察により最大限の規制がかれた。


「矢作さん!!」冨田が歩道に座り込んだ矢作にペットボトルを渡した。

「ああ、解ってるよ! ッるせェ~な!!」ボトルの水をゴクゴクと煽った。

「フゥ~……」ひと息つき、見回すと路肩に停車したバスは、無惨にも全焼だ。

 原型を止めていない。

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