第227話 冨田

 辺りには、焦げくさい嫌なにおいが漂っていた。

 消防士らが懸命の消火活動をしていた。


「立てますか…!?」冨田が手を差し伸べた。

「フン…、俺なら大丈夫だ!!」

 断って自分の足で立ち上がった。


「ったく……ビックリしましたよ…!!

 急に、バスを追えなんて命令いわれて……」

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