第164話 龍崎レイラ

 香水なのか、甘い匂いが漂ってきた。


「初めまして……私、龍崎レイラよ!!」

 笑顔で自己紹介をし、手を差しべてきた。

 握手なのか……

 当然、アタシには、そんな習慣はない。


「あ、あァ~……」少し間を置いて握手に応じた。


貴女あなたの名前は……」

「え…、わ、私……!?」

 何を緊張してるのか、普段の声よりトーンが高い。

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