第163話 ドッペルゲンガー

 龍崎レイラだ。


 見た途端、お嬢様オーラ全開だ。圧倒的な美しさに同じ女性にも関わらず、胸が高鳴った。

 相手も鏡越しにアタシを見て驚いたようだ。


 自分、そっくりの『ドッペルゲンガー』ではないかと……


「あ!」言葉に詰まって、お互い声が出ない。

 二人は見つめ合ったまま、しばらく茫然としていた。

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