第110話

 一瞬、アタシの顔色が変わったのを『ハギ』と呼ばれたオッさんは見逃さない。



「ほォ、顔色が変わったが……

 姉ちゃん!! 知ってンのか……」

 

「はァ~…、知るかよ……!!

 マン○ーなんか…!!」

 そっぽを向き、下ネタで誤魔化した。



「クックク…、マン○ーって……」

 イケメンが駆けつけ、楽しそうにクスクスと笑った。



「おいおい、マン○ーじゃねぇよ!!

 万堂だよ! 姉ちゃん!!」



「フン…、だから、知るか!!」

 アタシは、オッさんらを無視し早々に切り上げようとした。

 




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