第11話 セーラー天使《エンジェル》❗❗❗

 斬新なデザインのセーラー服だ。


 おそらく昔、アニメでやっていた『セーラー天使エンジェル』とか言うヤツだろう。



 私が小さい頃から人気の美少女セーラー戦士モノのひとつだ。



 可愛らしい美少女たちが異世界からの侵略者たちと激闘を繰り返すと言う勧善懲悪ヒロインアニメだ。

 



 安物ではない。



 生地も良いし、これまで何度も袖を通したド○キの既製品のコスチュームとは雲泥の差だ。



 けれど何がかなしくて、思春期真っ只中のこの私が、こんなアニメのコスプレをしなければならないのか。




 売れない【地下アイドル】の気分だ。


 彼女らは売れるために、セーラー服のコスプレでもするだろうが、私はそんな気はサラサラない。

 金のために仕方なくやっている。



 もちろん、腐っても枕営業する気はないが……。




 髪も洗ったまま、乾かない内に『コスプレ撮影会』だ。




「ケッケケェ✨🤪✨✨ 良いねェ~!!」

 気色悪い笑い声だ。



「ヤベェーーよ✨🤪✨ 金髪だと、マジ『セーラー天使エンジェル』のイメージにピッタリだよ!!」

 万堂ばんどうは、私のコスプレを見るなり歓声を上げ、はしゃいだ。







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