第2話 榊 ルナ❗❗❗
ドアを開けると玄関には見慣れない革靴が置いてあった。
「ン……❓❓」
どこのジジーの靴だ。
ひと
少なくとも、オヤジの靴ではない。
こんな高級な紳士靴は履いてないはずだ。
「おォ~~……!! ルナかァ~ーー!!
遅ッせェ~ーーよ! バァ~ーカ!!
いつまで待たせるんだよ!!
今日は早く帰って来いって言っただろ」
居間から顔を出し、アイツが怒鳴った。
「ふン…… 知るかよ」
とっさに、私はそっぽを向いた。
名ばかりのクソ親父だ。
「おい、何やってンだよ!!」
また親父が私に向かって怒鳴っている。
すでに酔っ払っているのだろうか。
仄かに顔が紅く染まっていた。
まったくいい気なモノだ。
「知るか!
テメーと約束した覚えはねぇ~よ!!」
このジジーのために私の人生は散々だ。
幼い頃、母親も逃げ出して、それからは食事さえロクに与えて貰ってなかった。
完全な育児放棄、ネグレクトと言うヤツだ。
稼いだ金は、そっくりギャンブルに消えていった。
今まで生きて来れたのが奇跡だ。
「おいおい!! お客様が居ンだぞ!!
そんなヤンキーみたいに汚ない言葉使いをすンな……!!」
親父は無造作にバスタオルを投げて寄越した。
「はァ~ー、
マジ、うぜェ~~ーー!!
受け取ったタオルで染めたばかりの金髪を
私は、『ルナ』❗❗
榊 ルナって、名前だ。
☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚※。.:*☆※。.:*:・'°☆
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます