囚人たちの歌

従順な子羊

飼いならされた犬

あるいは囚人

それを自覚するのは勇気のいることだ


しかし、それは誰にとっても現実

社会というものの現実

世界というやつの姿


自由だって

そうさ、自由さ

有限の自由を自由と言うならね


抑圧だって?

溜めるなよ

考えるなよ

気ままに行くか

発散しようぜ


どうしようもないんだ

俺達は囚人なんだ

仲良くやろうぜ


嫉妬なんてやめておけ

奴らだって囚人なんだ

仲良くやろうぜ


良いじゃないか

ほんの少しの空間と

ほんの少しの時間と

ほんの少しのお金と


それで楽しめれば

それで良いのさ


明日なんて知らないよ

希望なんて無い方が良い

刹那的になるんだ(*13)

もっと刹那的になるんだ


怖がることはない

どうせ俺たちは囚人なんだ

墓場に行くまで囚人なんだ

そうだろ



*13 刹那:時間の最小単位。今、この瞬間。刹那的とは、今、この時だけを考えて生きること。

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