物語の望まぬ勇者と気高き復讐者

@0916

プロローグ−少年の思い描く物語

魔法が中心の世界にひとりの少年がいた。


その少年は一度だけすべてを思い通りにできる魔法が使える。


その魔法の名前は構成魔法。


自分の思い描く物語を一度だけつくることができる。


少年は物語をつくった。


自分が思い描いた世界を。



新しい魔法の世界には、神と呼ばれる存在がいる、神は主にこの世界を創ったとされていて各地で崇められている。


その世界は、14歳のときに属性魔法を授かる。


他にも人によってスキル、優秀な人はこの世界の神達の加護や魔獣との契約を交わすことがある。


その世界は大きく分けて人間族、獣人族、魔人族の三種族からなっている。


今この世界の人間族と獣人族は魔王率いる魔人族に侵攻を受けている。



少年は努力する人が好きだ。


少年は勇者が好きだ。


少年は物語はいつか終わるものだと知っている。


少年は自分がつくった世界は自分の死で終わらせようと思った。


少年は魔王になった。


どうせやられるなら魔王から世界を救う勇者にやられたかったからだ。


それが彼が思い描く自分の物語だ。




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