日々の徒然

 拙作「ファイトオーバー!」に板野氏がいっぱいコメントくれたりするのは、まあ拙作に好意的な印象を持ってくれているからであろうけれど、そんな拙作が「センターの女の子が主役のお話」であるのには奇妙な縁を感じなくもなかったりする今日このごろ。


 さておき筆者のリアルバスケ事情は少しだけ良い方へ向かいつつあります。

 2019年1月12日には生まれて初めて大会での試合に出られた(無得点ではあったけれど)し、先日はシニアチームの代表の方にディフェンスを誉めてもらえたりもしました。特にブロックに跳ぶタイミングがいいと。実際自分よりでかい人のシュートをブロックしたりもありますし。

 さて問題はオフェンス。

 そもそもボールがあんまり回って来ないし、自分が何かしようとした時には既に他の人がオフェンス行動を取り始めていて、自分がゴールに向かうとスペースを潰して邪魔になりそうで動きあぐねて、そうこうしてるうちに自軍の攻撃が終わってしまう事が多い。

 以前ならPFパワーフォワードだったので、スクリーンをかけて味方をサポートしようとか、せめてリバウンド取ろうとかもあったのですが、最近SFスモールフォワードメインになりつつあるのでそうもいかず。


 そんなわけで有料のオンラインバスケ教室などに申し込み、教わったことを愚直にやりつつ、自力で点を取るための武器を磨き始めました。

 と言っても筆者はスピードやジャンプ力がなく、身長も174cmとまあアマチュアバスケマンとしても高い部類ではありません。フィジカルだけは多少あるけど。

 そんな特性のプレイヤーである筆者が磨いた武器は、ディフェンスの死角に入る動きと、ミドル・ロングシュートスキルでした。

 いかに真っ向からディフェンスに向かって行かずに点を取るかという方向性になったとも言えます。こう言うとSGシューティングガードっぽいな。でもGガードを名乗れるだけのスピードと走力はない。


 ともあれ実際この方向性は奏効しているように思います。

 先日などは3対3の練習の中で、12分間で10得点してます。うち1本は1対1勝負での得点でしたし。

 と言ってもゴール下まで攻めきれてなくてプルアップジャンプシュートでフィニッシュしてるあたりが実にアレですが。

 ただ、5対5になるとなかなかうまく行かない。と言うかボールを貰いに行く動きをするタイミングが図れない。

 味方の邪魔しないようスペーシング気にしすぎなのか、5対5だと単純に人数が多いぶん自由に動けないのか、ディフェンスの人数が多くてゴール付近を攻めるスペースが見出だせないのか。

 たぶん全部。


 この状況にはふと既視感を覚えます。

 もう何年も前の事ですが、筆者はFantasyEarthZeroというネトゲにドハマリしていた頃がありました。ファンタジー世界の戦争を題材とした、50対50の大規模対人対戦ゲームです。

 かつて筆者はそのゲームの某サーバで、キル数ランキングの上位にときどき名を連ねていました。

 もちろん最初から上手かったわけなどなく、基本的な立ち回りを解説したサイトや有名プレイヤーの動画を教科書代わりに勉強し、通り一辺の基本的な操作テクニックを身につけました。

 それでやっと最低限の戦闘ができるようになりましたが、有名プレイヤーと比べれば戦果は天地の開き。

 何があの人たちと違うんだろうと試行錯誤とトライ&エラーを繰り返しているうち、知識と経験の蓄積から徐々に余裕をもって操作できるようになり、気がつけば主戦場にいる30人近い敵味方全員の装備と視界を意識して最適な行動を考えながら操作しているようになっていました。


 何があの人たちと違うんだろうと考えながらもがいている今の状況は、あの頃に近い。

 そして今、バスケットコートの上での自分は、いくつもの戦場を駆け巡ったあの頃ほどには、目に見える光景から情報を取り込めていない。

 つまり、あの頃のようにもっといろいろなものが見えるようになれば、あの頃のように活躍できるようになる可能性だってあるという事。

 あの頃と違って自分の身体能力の低さというハードウェア的なハンデがあるし、HP250以下の敵にヘビスマ当てれば確実にキルが取れたあの世界と違って、バスケでは油断するとゴール下のシュートでも外れるものだけど。


 とにもかくにも、まだ自分の前に道は続いている。

 たぶん、きっと。

 それはとても嬉しい事。

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