第19話「鬼ごっこ」

   第一章19話「鬼ごっこ」




 リアエルが驚愕していた理由——それは、サラハナがゴブリンの言葉で[よろしく]と挨拶していたからだった。


「そんなまっさか〜」


 彼女からそう聞いて、コウは冗談か何かかと思って「またまた〜」といつもの軽い調子で手を振る。だがリアエルは冷やかしでも冗談でもなく、本気で言っているのだとすぐにわかった。

 そもそも根が正直な彼女が、そんな適当な冗談を言うはずがないのだ。


「……マジで?」


 ぎこちない笑顔で固まったまま確認すると、頷きが返ってくる。


「ちゃんと見たし聞いた。間違いないわ」

「サラちゃんも俺と同じ加護を持ってるとか……」

「どうかしら。そこまではまだわからないけど」


 リアエルは首を傾げて思案するが、同じ加護を持っている線は無いとコウの中では結論付けられた。


 なぜなら、今まで何度かあった頭痛を起こしていない。

 コウの場合はそのあとに言葉が理解できるようになるという、ワンクッションが挟まれている。

 それがサラハナにはなかった。

 驚異の吸収力。天才を飛び越えた、神才とでも言うべき才を発揮したのだ。


「これはとんでもない才能の原石を発見してしまったかもな……」


 短いやり取りでゴブリンの挨拶の言葉を会得したのならば、あっという間に全てのゴブリン語をマスターしてしまうことだろう。

 だとすれば、これはこれで大いに利用できる。


 またしてもご都合主義的な展開にコウの疑心暗鬼は止まらないが、いつもの『使えるものは使っていく精神』で前向きに捉えておく。


 今後あの村ではゴブリンと友好関係を結んでもらうことになる。当然言語の壁が存在するが、本来コウが担うべき役目をサラハナに変わってもらうことができるのだから。

 いつまでも村にいるわけにはいかないので、村の問題にはなるべく村の人に当たってもらいたいというのがコウの本音。

 大きな大きな懸念材料を一つ潰せたと思えば充分すぎる収穫だ。


 今後は隙を見てサラハナにゴブリン語の手ほどきをし、必要最低限の会話が成立するようにするとして、当面の問題は——


「どうしてお耳とお鼻が長いのー? フニフニしててやわらかーい!」

[やめろ、やめんか! ——おいコウ! このニンゲンを止めよ!]


 スークライトが怖いもの知らず過ぎて、ゴブリンがタジタジになっているということだ。


 川辺のキャンプでコウがゴブリンと話をしたとき、耳とか鼻の感触が気になって触らせてもらったが、そのときはそれなりにおっかなびっくりだったのに。


 じゃれ合うスークライトとアーニンを見て満足そうにウンウン頷く。


「子供の好奇心とはときに恐ろしきものよな……」

[頷いてないで助けんかぁぁぁ!]


 スークライトの好奇心が満足するまで、アーニンはされるがままだった。




   ***




「さて、仕切り直したところで、みんなで遊ぼうぜ!」

「おー!」

「……おー」


 拳を振り上げるコウに元気に賛同してくれたのはスークライト。そして控えめながらやる気を示してくれたサラハナ。


 リアエルは少し離れた位置からちゃんと【風りの加護】の有効範囲内になるように常に立ち位置は調整した上で見守ってくれている。邪魔になるのでコウ愛用のショルダーバッグも預かってもらったし、ついでにちょっとした頼み事もしてある。


 ゴブリンサイドはコウが何を言っているのかわからなくてキョロキョロしていた。


 人間の比率が多いので人間の言葉が中心になってしまうのは仕方がない。兄弟ゴブリンにはちょっとだけ我慢してもらうとして。

 ようやく狙い通りの場が整ったので、コウのテンションはうなぎ登りだ。


「それじゃあまずは鬼ごっこからやってみっか! 結果はなんとなく見えてるけども!」


 子供がよくやる遊びのど定番である鬼ごっこ。

 一人が鬼となり、そうでない者を追いかけてタッチする。すると役割が入れ替わり、その人が新たな鬼となる、いわゆる追いかけっこだ。


 人間とゴブリンではどうしても身体能力に差ができる。それは森の中を一緒に歩いてきたから身に染みて知っていること。とても公平な鬼ごっこになるとは思えないが、氷鬼、色鬼、ケイドロ(ドロケイ)など、派生形を遊ぶにはルーツを知らなければ始まらない。


 ゆえに、まずはシンプルな鬼ごっこからだ。


「おにごっこー?」

「……ってなに、おにいちゃん」


 首を傾げるスークライトの後を継いで、サラハナが聞き覚えのない単語に疑問の声を上げた。


「そうか、鬼ごっこじゃ伝わらないか。異世界モノの弊害だなぁ……仕方ない、説明しよう!」


 かくかくしかじか。


「つまりただの追いかけっこじゃない」

「いやまぁそうなんだけども!」


 耳は良いらしいリアエルから当然の突っ込みが入る。


 それはわかってはいたが、どうしても意味が通じるのか確かめたかったという意図もあったので、余計な手間はかかったがこれでいい。

 通じる日本語と通じない日本語のパターンは未だに読めない。こうやってさりげなく地道に探っていくしかないのだ。


「んじゃま、ルールもわかったところで、誰が鬼か決めますか!」


 拳を腰にため、気合いを入れるコウ。しかしそれに続く者は誰もいない。


「ありゃ? どしたん、ジャンケンしようぜ」

「……じゃんけん?」

「oh……」


 可愛らしく首を傾げるサラハナの反応を見てコウは天を仰いだ。

 ジャンケンまで伝わらないとは思っていなかったのだ。

 公平に鬼を決めるため、仕方がないのでこれも説明してやる。


「いいか? ジャンケンってのはグーチョキパーの三つ巴合戦だ。グーはチョキに強い。チョキはパーに強い。パーはグーに強い、ってな具合でな。勝ち負けがつかなかったときはもう一回だ」


 実際に手を出して説明に交えながら教えてやる。

 ゴブリンにもゴブリン語で同じように説明。


 言葉は違えどリズム感は同じなので、ジャンケンは言葉が通じなくてもやり方がわかっていればできるはずだ。

 出すときの合図なども合わせて教え、準備は万端。


「これで負けた奴が鬼ごっこの鬼役をやるんだ! わかったかな?」

「わかったー!」

「……大丈夫」

[問題ない]

[承知した]


 各々から首肯が返ってくる。


 さすがは天下のお手軽勝負ジャンケン様だ。わかりやすい手とルールで初めてでもあっという間に把握してくれたようだ。

 コウは同じように拳を腰にため、お決まりのフレーズを口にする。


「ほんじゃいくぜー? 最初はグー! ジャンケン——」

ポンチョキ!」「ポンパーー!」「……ポンチョキ」[ポんパー][ぽンチョキ


 勝者はコウ、サラハナ、オットーの三人。


「えっと……スー君とアーニンの一騎打ちだな! これで負けたほうが鬼だから!」

「わかったー!」

[ふん……流れは掴んだ。この勝負我の勝ちだな]


 負けフラグをしっかりと立てながら構えるアーニン。スークライトもそれに続き、二回戦が始まる。


「さいしょはグー——」

[ジャンケン——]

ポングーー!」[ポんチョキ!]


 速攻でフラグを回収したアーニン。ゴブリンらしく、鬼ごっこのトップバッターは彼に決定だ。

 と思った矢先、アーニンがズビシッとスークライトのことを指差す。


[貴様! いま出すのが少し遅かったであろう! もう一度だ!]


 唾を飛ばしながらまさかのイチャモンをつけ始めた。全員がジャンケンの行く末を見守っていたが、しっかりと同時に出していたように見えた。

 にも関わらず、もう一度ジャンケンしてほしいと言っている、とコウが伝えると、


「いいよー!」

「いいんだ?!」


 朗らかな笑顔を浮かべながらスークライトはそれをあっさりと承諾してしまった。イエスマン過ぎて将来が少し不安になる。


「さいしょはグー——」

[ジャンケン——]

「ポンー!」[ポん!]


 アーニンの負け。


[ええい、もう一度だ!]

「いいよー!」

「いいんかい! てかスー君までゴブリン語に馴染んできてない?!」


 サラハナのように喋ったわけではないが、コウが訳す前に返事をしていた。


 マライカ一家の血筋は実はとんでもないのかもしれない。下世話だがもっとポンポン子供産んだほうがいいとまで思う。今後の世界のためにも。


 それからスークライトとアーニンの二人でジャンケン合戦が始まってしまった。[もう一度]「いいよー」が何度も何度も繰り返される。


 一方その頃。


[……ここから、こう。はい、あなたの番]

[うむ、ではここからこうならばどうか]

「こっちはこっちで別の遊びしとる?!」


 昨夜サラハナに教えたあやとりをオットー相手にしていた。ヒモはポケットにでもいれていたのだろう。ジャンケンがなかなか終わらないから、あやとりで時間を潰そうという作戦のようだ。


「サラちゃんのゴブリン語がみるみるうちに上達しておる……」


 これはコウの出番すらなくマスターしてしまうかもしれない。手間が省けると思えばありがたいが、コウにしかできないことだと思っていただけに、それはそれで少し寂しいような気もした。


「なんだか、心配するだけ損、って感じね」

「リッちゃん」


 カオスな状況になってきたとき、コウの女神であり天使のリアエルが歩み寄ってきた。


「キミの目指してる光景が少しだけわかった気がするわ」


 リアエルにそう言われて、気づく。


 渦中にいたからわかりにくかったが、こうして俯瞰して見れば——確かに、コウが見たかった、目指している光景の一端がそこにあるではないか。


 人間とゴブリンが楽しそうに共存する光景が。


 これを両陣営の大人たちにも伝播できれば……誰も傷つかないWin-Winエンド、『ゴブリンと仲良くなっちゃおう大作戦』の完成だ。


 実現の可能性に光が射した気がして、口角が上がる。

 しかし、隣に立つリアエルは物憂げな表情でゆるゆると首を振った。


「でも……それはお互いの脅威をまだよく知らない子供だから。ここから先は、こんなにうまくいかないかもしれないわ」


 無垢な子供同士だからこその平和な光景。殺伐とした対立の時代を知っている大人には、通用しない。

 リアエルはそう言いたいのだろう。


「わかってる。だとしても、だからこそ、さ」


 将来有望な四人を見て覚悟とともに呟く。


 子供の楽しげな、眩しく輝かしい笑顔に、息苦しい世界は似合わない。

 そんな世界に、生きて欲しくない。それが当たり前だと思って欲しくない。

 自由であればこその、人生なのだから。


「ってのは、ちょっと傲慢かね」

「キミはそれくらい踏ん反り返ってたほうが《《らしい』』わよ」

「んじゃ、そうさせてもらいましょうかね」


 思い切り踏ん反り返って鳩胸を作り、リアエルにドヤ顔を決め込む。


「……ふふっ」


 クスリと溢れる笑い声に釣られて、コウも「なはは」と笑う。

 ひとしきり笑ってから、コウは軽く自分の頬を張って気合を入れた。


「んっしゃ! そろそろひと暴れしますかな! リッちゃん、その調子で引き続きよろしく!」

「ええ」


 親指を立てるコウに、リアエルは風になびく髪を抑えて頷いた。


 いい加減先に進みたいコウは、未だにジャンケンを続けている二人の元へ。リアエルは見晴らしのいい元の立ち位置へと戻っていった。


[うがぁー! もう一度だ!]

「いいよー!」

「その勝負、あちょおっと待ったぁ〜!」


 手のひらを向け、無駄に下手くそなコブシを効かせてジャンケンに割って入るコウ。


 勝負の邪魔をされてアーニンはわかりやすく不機嫌な目を差し向けるが、華麗にスルー。


「このままじゃいつまで経っても鬼ごっこが始まらん! 1対1なら、わかりやすくコイツで決めよう!」


 懐から取り出したるは、みんな大好き500円玉。この世界においては価値を持たない日本硬貨に宿る女神に、勝負の行方を委ねようという魂胆だ。


 この方法は異世界でも広まっているらしく、500円玉を見て二人は理解した様子。

 ゴブリンにまで伝わったのはだいぶ意外だったが、ゴブリンの世界にも硬貨くらいはあろう。そう思えば意外性も薄まる。


 泣いても笑ってもこれで決まることをわからせるため、低く低く、渋めの声で緊迫感を演出する。


「一発勝負だ。表か裏か、好きな方を選びな」

「じゃあおもてー!」

[我も表だ]

「同じほうに賭けてどうすんのさ?! マジで仲良しだなお前ら?!」


 こちとら真剣勝負だと思って、ガンマン風に無駄に凄んだ声を出していたのに、気合いと雰囲気がバラバラに空中分解だ。

 スークライトに対して敵意むき出しなアーニンだが、実は大好きなんじゃなかろうか。


「じゃあスー君のほうが早かったからスー君が表な。アーニンは裏ってことで」


 仕方がないのでこちらで折衷案を出し、ごちゃごちゃ言われる前にさっさとコイントス。


 親指の上で弾かれた500円玉が澄んだ音を響かせながらクルクルと空中を回転し、コウの手の中に収まる。

 そっと手を開き、結果を確認。


「——表だ。鬼はアーニンで決まりだな」

[……くっ、致し方あるまい]


 なおも不服そうな表情のアーニンだったが、コイントスにまでケチをつけるつもりはないようだ。


 大人しく認めてくれたことに内心で胸を撫で下ろし、これでようやく鬼ごっこの準備が整った。

 あやとりに興じている二人を呼び戻し、とうとう鬼ごっこの時間がやってくる。


「範囲はこの辺一帯。森に入るのは無しだ、危ないからな。わかりやすい境界線がないから、リッちゃんの姿が確認できる距離を保つこと。制限時間はとりあえず10分とする! 時間はリッちゃんが測ってくれるから、リッちゃんの終了の合図があった時点で鬼だった人の負け。ルール違反も問答無用で負け。鬼になった人が鬼だった人にタッチしてもそれは無効な。なにか質問は?」


 早口にルールを説明し、それぞれの顔を確認。スークライトに至っては早く始めたくてウズウズしている。


 サラハナが遠慮気味に手を挙げた。


「サラちゃんどうぞ」

「……おに役は一人一回きりってこと?」

「んや、誰かに鬼が移った時点で、鬼になる権利は復活する。タッチされた瞬間にタッチし返すのを封じるためのルールってだけだ。わかったかな?」

「……わかった」

[よし、じゃあアーニンが10数えたらスタートだ! みんな散れ!]

[いーち、にー、——]


 コウの合図で蜘蛛の子を散らすようにそれぞれがそれぞれの方向へ走り出す。そんな中、コウはリアエルの元へ駆け寄ると、足踏みしながら手を差し出す。


「リッちゃんや、ちょいとスマホを貸しておくれ」

「すまほ……これのことだっけ?」

「そそ」


 荷物を預けていたリアエルからスマホを預かり、手早く操作してタイマーを10分にセット。改めてちょいと操作してからリアエルに返す。


「時間になったらコイツから音が出るから、そしたらそれが終了の合図なんで教えてな。あと、なるべくこの場から動かないように」

「え、ええ」

「じゃあ、あとはよろしく!」


 10秒などあっという間だ、こうしている間にも数え終わるだろう。ゴブリンの俊敏性はよくわかっているつもりなので今のうちにできるだけ距離は稼いでおきたい。


[——きゅう、じゅう!]


 全速力で走る背後から、数え終わる声が聞こえる。


 そして、土を蹴り上げ草花を散らし、猛烈な速度でスタートダッシュするアーニン。狙いは案の定コウだ。一番近い位置にいたから狙われるのは当然。


 一直線に走ってくる緑色の人影は放たれた矢の如く風を切り裂き、刹那の間に追いついたアーニンはコウを捕らえるために腕を伸ばす。


「甘いっ!」


 タッチされそうになった瞬間、コウは思い切り横へ跳んだ。足の速さでは到底敵わないが、ただでさえ小柄なゴブリンの子供だ。腕のリーチなどたかが知れている。タイミングさえ図れれば躱すことは難しくない。


 あと一歩のところで避けらてしまったアーニンは悔しそうに舌を打つ。


[チッ、殺り損ねたか……]

[これ鬼ごっこだからねわかってる?!]


 鬼ごっこに似つかわしくない発言が飛び出して目玉まで飛び出しそうになったが、ひとまずの危機は脱した。問題はこのあとだ。


 鬼ごっこのコツは地形を利用すること。障害物を巧みに利用して逃げるのがセオリーだが、ここは見晴らす限りの原っぱで、隠れる場所などない。

 純粋に足の速さがモノを言う遊びになっている。


「——と、思ってんだろうけど、ちょっち違うんだな、これが」


 圧倒的に不利な状況にいながら、コウは不敵に笑い舌舐めずり。唇を湿らせてから、こちらの動きを窺っているアーニンを挑発する。


[一つ言い忘れてたが、手のひらを相手の体につけることをタッチっつーんだ。それ以外は無効だかんな]

[フン。その程度、だからどうした!]


 再び土を蹴り上げて、一足飛びに接近してくる。足の指で地面を捉えた走りは、通常の走りよりも力強い。


 コウは逃げようとせず、真っ向から迎え撃つ構えだ。触れられたらおしまいなのに、何を考えているのか。


[こういうことさ!]


 瞬きをする間すら惜しんでアーニンの動きを凝視し、土手っ腹に掌底のようなタッチがくると予測したコウは上からアーニンの手首を掴み、後ろに下がりつつ体をひねって威力を殺し力を逃した。


 結果、アーニンはコウの背後へ投げられるような形となる。


[バカなっ?!]


 柔らかな土と草がクッションとなり、アーニンにダメージはない。ただ、見下している人間に『投げられた』という衝撃は決して小さくはない。

 驚くアーニンは開いた口が塞がらなかった。


 相手の力を利用する動きはいわゆる『太極拳』の極意だが、もちろんそんな大層な拳法の体得などしていない。


 やんちゃな弟と妹を相手にしているうちに会得していた、彼自身のやり方。


[これぞ名付けて! ——あー、えっと……うん、特に思い付かなかったわ。コウ拳だ!]


 適当を通り越して投げやりに名付けられた謎の拳法に、アーニンは目を見開いて驚愕する。


[光の如き速さで相手の動きを牽制する技術、だというのか……?! 恐るべし光拳コウけん!]

[なんか盛大に勘違いしていらっしゃる?!]


 カッコいい方向に間違っていて、逆にこっちが恥ずかしくなってくるレベルだ。


[そのような技を持っていようとは……我は勝てるのか、この、強大な敵に!]

[もうやめて! 俺のライフポイントはゼロよ!]


 恥ずかし過ぎて居たたまれなくなり、手で顔を覆って現実から目をそらすコウ。


[隙あり]

[あっ]


 森での狩猟で培われたゴブリンの狩猟本能がわかりやすい好機を逃すはずがなく。


 コウは、呆気なくタッチされてしまったのだった。

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