第185話 障碍者は障害者なんです、目を向けてください、親御さん!
昨今、ごく当たり前のように自閉症やスペクトラム障害などという言葉がインターネットやテレビで登場しては「理解しましょう」とか「包括的な支援を」という言葉が躍る。
今回、私は障害者本人たちに対しては何も言わない。
言いたいのは、その周りの大人たちに対してである。
SNSなどの普及により様々な障害者本人や、彼ら・彼女らの親などの漫画や経験談が気軽に読めるようになった。
つい四半世紀前まで、これらは全てと言っていいほど家族内で内々で処理されていた。
今でも時々テレビなどで話題になる精神障碍者などの家族が父によって無理心中を図り惨劇になることがある。
実際、「優生保護法」という障碍者に子供を作らせない法律もあった。
これを未だに目の敵にする障碍者などは多い。
でも、私も障害者だけど、一理あると思っている。
世の中の障碍者の親の中には『自分の子は能力は他の子より劣っている部分もあるかもしれないけど、きっと何かに優れているのよ!』と訳の分からないことを信じる親がいる。
実際、私は極弱いアスペルガー症候群で自閉症などが小さくある。
たまに、「まあ、だから、文才があって文章が上手いんですね」と言われるが実は内心むかっ腹に来る。
私は元々障害のせいか、文字を書くのが下手で何度も親や教師から「文章の前にまず、文字を直しなさい」と言われた。
だから、父親が家に会社から払い下げのワープロをもらった時は私にとって人類が火を発見(発明)したに等しい感動があった。
機器は進化し、以前は万年筆や鉛筆で手の脇が黒くなるほど原稿用紙に書いて、師事する相手に郵送したり持ち込んだりしていた。
これもSNS(インターネット)の発展で今や通勤・通学の途中でスマートフォンさえあれば指先一つで全世界に発信できる。
でも、これは、見方を変えればとても残酷な世界だ。
インターネットの世界は『障害』は全く通用しない。
「自閉症だから」「こだわりが強い性格だから」というのは言い訳にできない。
これは、現実の世界でも同じ。
――障碍者に配慮
は普通の人からすれば優遇に見える。
しかも、相手は機械ではない。
人間である。
突然、奇声を上げ、よだれを垂らして書店を走り回る知的障碍者は迷惑だし、「すいません」「すいません」という母親には「家に鎖でつないでおけ!」という言葉を飲み込むのに一苦労する。
私は体罰推進論者ではない。
でも、人に迷惑をかけることが分からないのなら私は暴力もありだと思う。
――人権侵害?
なら、普通に働いて頑張っている障碍者の人権や権利は無視でいいのか?
――それでも可愛い我が子なんです
そんな親に私は多分、何の感情もない目をして言いたい。
「おたくのお子さんは何人の健常者の人の人生を阻害してきたのですか? そんなに我が子が恋しいのならご家族だけで内々で解決してください。社会にいても迷惑です」
たださ、政府の方針は「社会(地域)が受け入れましょう」なんだよな。
そりゃ、一括で避妊施術とかされるのが嫌な人がいるだろうよ。
私はそれなりの保証なりサービスが受けられるなら逆に喜んで手術受けるけどね。
やるせねぇ。
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