第176話 夢の対価、未来への代償

 ネットニュースなどを見ていると芸能界(声優界も含む)がにぎやかだ。


 不倫は当然として(男としてはどうか? と思いますが)、無理心中をして息子だけが助かったなどなど事欠かない。


 その中でも、やはり某大手芸能事務所前社長(故人)の青少年に対する性的な話は多くの人の耳に届いた。


 かつて、アイドルは文字通り高嶺の花で「アイドルはトイレに行かない」という名言(?)すら生んだ。


 彼らはテレビ業界において実に使い勝手のいい存在だった。


 演技ができる、歌が歌える、トークも大丈夫……


 だが、子供のころから映画を観ている母からすると彼らの存在は「たすきに長し、帯に短し」という中途半端な存在だったという。


「なんかねぇ……如何にも『お芝居しています』みたいな雰囲気がある子がいるのよ。もちろん、演技が上手な子もいるんだけどねぇ……」


 直接ではないが、ある有名な歌手が「『自分たちは歌が歌えて、お芝居もできます』なんて言うんじゃないわよ! 私が歌を歌うためにどれだけ努力してきたか分かるの!?」と言ったそうな。


 ただ、枕営業は古来から(?)存在している。


 あるタレントが「別に男性が女性を抱くのはいいのではないか?」という問題発言をした。


 もう、ずいぶん前だが喧々諤々の大騒動になった。


 一方は「夢をかなえたいんでしょ? だったら、処女膜の一枚や二枚なくなってもいいでしょ? それぐらいの覚悟を持ちなさい」と言い、もう一方は「夢は努力によって叶えられるものだ。それを性行為で勝ち取るのは他の努力している人たちに失礼だ!」という。


 私は基本的には芸能人に対しては怖いので距離を取っているが嬉しいニュースなら素直に拍手したい。(役所広司さん、おめでとうございます)


 一つ、思うことは、某芸能事務所はもう平成・昭和のような『絶対的なアイドル』ではない。


 もう、彼らの醜聞は新たなメディアであるインターネットによって、すぐに暴露され一瞬で世界を飛び回る。


 それが嘘であろうとも、いったん世の中に出た情報は止められない。


 テレビ局にしてもお世話になっていたはずだから、早々簡単に重い腰を上げるとは思えない。


 しかし、世界的に見れば、この事態に黙る『日本(のマスコミ)』は不理解で意味が分からない。


 そうなれば、日本(のメディアは)面目丸つぶれだ。



 さてさて、どうなることやら。

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