第173話 薬の話

 何度か書いているが、私は心の病気、というか、脳の機能障害『発達障害』と過去の呪縛「PTSD」を患っている。


 だから、何もなければ毎週土曜日に病院に行って薬を処方されている。


 こう書くと読者の中には「いや、そういうのは根性で治せ」とか「運動すれば治る」と言う人がいるだろう。


 でも、本当にそうなら厚生労働省などが補助金とか出すが、そういうのは滅多に聞かない。


 SNSなどでも多くは眉唾ものである。


 さて、人気歌舞伎俳優が両親と共に精神向上剤を飲み心中しようとした。


 何があり、どういった経緯で自殺という結論になったかは分からない。(2023.5.21現在)


 だが、歌舞伎の世界は俗に梨園ともいうほど世俗と離れているから、何かあったのだろう。


 ただ、同じように精神向上剤などを飲まないと日常生活が送れない人間にとっては何とも言い難い事件である。


 私の場合だが、決して通院している先生も処方する薬剤師さんも「金儲けのために催眠剤とかを大量に渡すぜ」などという人ではない。

 逆に「障害や病気が少しでも楽になるように」と色々提案や情報をくれる良き戦友である。


 もう一度書くが、亡くなった両親や退院した歌舞伎役者本人にどんな思いがあり、考えがあり、OD(過剰摂取)をしたかは分からない。


 でも、これによって病気や薬自体への偏見などにつながると、ただでさえ世界情勢のせいで大変な薬業界が、もっと大変になる。


 また、一部報道では「輪廻転生」という言葉が登場する。


 私は本当にほんの少し仏教をかじったが生まれ変わりなんて仏教は否定する宗派が大半だ。


 ライトノベルなどではトラックに轢かれたり不治の病で死んだりして別の世界に行くが、今の世界で満足に生きられない人間がより過酷(であろう)な世界が楽しめるとは到底思えない。



 あ、死んで万が一、神様なる存在に会えたらやりたいことがある。


 無能な神様に喧嘩を売る。

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