第168話 私が『アニメ』オタクを辞めた訳
私自身が『アニメ』オタクになった時期は分からない。
小学生だったか、中学生か、高校?
まあ、自分のお気に入りのアニメがあれば色々考えた。
アニメの後に、海外の推理小説(シャーロック・ホームズシリーズ)と時代劇小説にハマる。
というか、高校の途中までは、どれも好きだった。
この頃、テレビ版「新世紀エヴァンゲリオン」が放送されていた。
昨今の人気からは信じられないが、エヴァは放送当時下馬評もいいぐらい人気がなかった。
私もよく分からなくって一話で振り落とされた。
しかし、世の中は分からない。
どのアニメ雑誌でも下馬評だったエヴァは当時最先端であったインターネットの普及で世界中の人間と瞬時に(今の速度に慣れているユーザーからすれば遅いのだが)情報交換などが出来ることで「謎解き」が出来、それを「考察」することでカルト的な人気になり、それはアニメを馬鹿にしない世代の大人にも響き社会現象と化した。
これを日陰者だったアニメファンは歓喜した。
『アニメだって実写や小説に負けない表現力や物語が出来る』
そこまでは私は分かる。
問題は、そこからアニメの世界がおかしなことになっていく。
早い話が「謎解き」アニメの多さである。
難しい用語や漢字を出し、複雑怪奇なストーリーしかアニメファンは認めなくなった。
または、逆に全く脳を使わないアニメもあった。
その点、時代劇小説などは面白かった。
物語にワクワク感や躍動感があり、難しい言葉もあったけど調べればすぐに分かるものがほとんどだ。
アニメに居場所がないと思い、私はオタクを辞めた。
全く辞めた訳ではないが、少し距離を置いている。
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