第165話 普通の人は犯罪を犯さない?

 世の中に『発達障害』などの『脳の機能不全』によって世間とのギャップに苦しみ悩み苦しむ人がいる。


 よく『発達障害』などを病気という人がいるが、それは違うと言いたい。


 パソコンを例に挙げる。


 普通(私の場合、ウィンドウズ&マイクロソフト)のパソコンにはWordやExcelなどが装備されている。

 それらを駆使して仕事や趣味に使う。


 ところが、(私の場合)Wordは最新版だけど、Excelを使おうにも何世代も前か、そもそもインストロールされていない。


 周り(家庭や学校)は慌てて必死でExcelをインストールさせようと色々試みるがメモリーなどが減るばかりで改善しない。


『ウィルスに侵されているのでは?』と様々なワクチンプログラムをインストールもするが結果は変わらない。(これが発達障害を病気で例えると薬になる)



 さて、本題。


 今、世の中に脳の機能障害を持っている人(大人・子供を含め)に対して少しずつだけど理解が進み、テレビで取り上げられることも多くなった。


 これ自体は当事者としてありがたかった。


 ただ、ここ数年。


 何か胸がモヤモヤする。


 とにかく、世の皆様方は『普通が一番』『世の中の基準に合わせる』を渇望している。


 そして、発達障害などがあると普通に近づけるべく特別学級などに入れる。


 逆に「個性」という言い訳をして下手な絵や版画を売りつけるヤクザみたいな親もいる。


 そこに共通しているのは「自分がいなくなっても一人で生きて行けるように」という思いがある。


(まあ、そこに関しては自分の生い立ち(トラウマ)とちょっと問題があるので今回はスルーする)


 ただ、その裏に『わが子が犯罪者になる』という恐怖があるのかも知れない。


 実際、突然叫んだり暴力を振るう障碍者は多く、その後ろを保護者が「申し訳ありません」と言って立ち去る質の悪い親子がいる。


 テレビでも性犯罪などで「○○容疑者は精神に障害を持ち……」という情報を流す。


 犯罪者(特に性犯罪など)に関しては瞬時に住所や本名が分かる、このご時世に置いて関係ないとはいえ、その家族や親せきまで白い目で見られる。


 でも、そこまで『普通』の人たちが完璧かといえば違うと思う。


 私のモノガキの師匠は大学生時代に心理学を学んでいた。


 年一であって酒を酌み交わす。 


 そこでこう言ったことがある。


「……精神障碍者が健常者より犯罪率が高いというデータは何処にもないんだよ」


 もっと書けば性犯罪などでロリータコンプレックスを犯罪予備軍のようにいう人もいるが、どうなんだろうなぁ?


――常識を疑え


 昔のゲームのコピーだが、今にも通じる。

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