第143話 そして、誰もいなくなった

『正義』


 歴史上、文学上、いや、人類史上、もっとも、人々を狂わせた言葉である。


 その言葉は心地いい、不完全である自分を万能のような錯覚を起こしてくれる。


 なのだが、この言葉。


 使い方を少しでも間違えると悪魔が待っている。


 その視点でしか物事を判断できず、明らかに間違ったことすら『正義のためならしょうがない』と容易に実行してしまう。


 これに関しては事故、事件、戦争などがある。


 では、どうすればいいのか?


 実にシンプルである。


『正義』を殺せばいい。


 早い話が、『正義』を風潮する奴らから逃げるのである。


 戦えば、奴らの思うつぼだから逃げる。


 そして、正義でも悪でもない『自分』としてどうするかを考える。


 考えないこともありなのかも知れない。


 でも、『正義』の下僕だけにはなりたくないなぁ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る