第142話 地獄へようこそ

 宗教の勉強をしたことはないが、ほぼ大抵は地下には地獄という生前の罰を受けるところがあり、上に私たちの住む地上、そのさらに上に天国という大変眉唾的な場所があるという。


 さて、本題。


 人は自分を阻害してきた、具体的には虐めたり無視する他人は「私を虐めて楽しんでいるんだ」と思う。

 私だって色々思うことはある。


 実際、度々話題に出すPTSD(心理的外傷)は他人によってできた障害である。

 裁判をしようと思うのなら、その覚悟や意思はある。


 だが、本当に私を虐めていた全員が全員、何の後ろめたさもなく虐めをしていたのだろうか?

 よく不細工(失礼)が美人に対してひがむが、美人は美人でそれなりの苦労もあったかもしれない。


 今の会社で私は重宝されているが、そこに至るまでには決して平坦ではなく、むしろ泣いたり怒ったり大変だった。


 だから、自分の障害を盾に努力や理解しようとしない人を見ると怒りがわく。

 もちろん、私を虐めていた奴らを許す義理もない。


 もう、ここは地獄だ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る