第135話 男は損か? 女は得か?

諸注意・この話は、かなりデリケートな問題を含んでおります。

俗にプライベートゾーンと呼ばれる性器や生殖行為の俗語なども出ると思います。

また、私の過去にも少しふれますので秘密厳守でお願いします。

なので、成人未満の方や約束を守れない方は見ないでください。


















諸注意に同意したとみなします。(文句などを言われても知りません)


では、始めます。



 発端はSNSでちょっと興味深い記事を見た事だ。

 北欧・ノルウェーで最近、子供たちの前で性別も体形も人種も主義主張も違うボランティアの大人が全裸になり聞かれたことに正直に答えるという教育番組が話題になっている。

 この番組のプロデューサーはこう語った。

『今、子供たちが目にする性に関するものの90%以上が非現実的なものであり、健康のよくないモデルが注目される。私たちは、子供たちに【そのまま】を見せているだけだ』


 かつて、前の都知事が「非現実なんちゃらかんちゃら」とかいう都の規制を掛けようとして猛反発を食らった。

 

 私自身は、ちょっと過去に特殊な事情があり、たぶん、普通の女性よりも早く処女を捨てた。

 正確には捨てさせられた。

 それが理解できるような子供ではなかった。

 なので、セックスに対して私は特別嫌な感情や逆に大好きという感情は持たない。

 確かに体は快感を覚える。

 自慰行為だってしている。

 だけど、その後に来るのは、どうしようもない虚脱感と罪悪感しかない。

 そんな自分を変えたくて県内にあった乱交パーティーにも参加した。


 乱交パーティー。

 映像や漫画などでは金持ちやモデルの様な美女が至る所でセックスしまくりという、思春期の男子なら一度は行ってみたい桃源郷。

 でも、実際は違う。

 普通のオジサン・オバサンが絡み合っている。

 確か、一人男性は一万円、夫婦やカップルなどは五千円、一人女子千円を受付に払えば乱交が待っている。

 当時の私は今より自分を大切にできなくて『避妊をちゃんとしてくれるなら誰でもOK 』という空恐ろしいことをいい、その分、相手をした。

 ちゃんと理解してアフターケアもばっちりな人もいたが大抵は「ゴム(避妊具)なしでいいだろう? (精子を)出すとき(陰茎を)抜くから」などと言われて内心傷ついたこともある。


 幸い、私は現在、性病も妊娠もしていない。

 毎月の生理も来ている。


 生理の話もしよう。

 女性は月に一度生理と呼ばれる子宮の胎盤を排泄することがある。

 学生時代の体育や会社で「生理痛で休む」と聞いて「いいなぁ、女子は……」という男子は一度、その痛みを是非とも味わっていただきたい。

――だったら、タマキンを攻撃された痛みを女は分かるのか?

 という反論もあるだろうが、痛み耐性の問題や持続問題もあるだろう。

 例えば、睾丸に野球ボールが当たった痛みを100だとする。

 その痛みは徐々に引いていき大抵の場合、30分後には10になっているかもしれない。

 生理はいきなり来る。(もちろん、最近は予測しているアプリもあるので活用中)

 一番大変なのは制服や白い服に血液がにじむことである。

 この時の恥ずかしさや辛さは心に響く。

 ナプキンやタンポンと呼ばれる生理用品で応急処置をするが痛みが始まると(条件も様々)最悪立つことも、呼吸も上手にできない。

 何しろ、血液が強制的に排泄されるのだから辛い。

 この痛みを70としよう。

 それが一定間隔で体に広がる。

 ときに80や90にもなる。

 人によるが終わるまで三日から一週間続く辛さ。

 時々「病気じゃないんだから甘えるな」という教師などを聞くが「うるせー!」と思う。

 私は軽い方だが、(もっとも、重くなる前に痛み止めの錠剤を飲んでいる)重い子は食欲などがなくなり倦怠感に陥る。

 ただ、一度だけ酷く重い生理になったことがある。

 今より仕事人間だった私は、それでも会社に行こうとした(当時、派遣社員)。

 当時、同居していた母がそれを止めた。

「寝てなさい」

 私は会社に連絡を入れて不眠用の錠剤を飲んで丸一日寝た。

 さよう、重い生理痛は時に冷静な判断すらできなくなる。


 もちろん、男性サイドも言いたいことはあるだろう。

 社会的責任もあるし、男性器が外側についているせいで不慮の事故になりやすい。

 また、巨根主義も残っているかも……

 

 最初のノルウェーをはじめ、北欧などはヌードビーチなど日本との風俗や考え方も違うので、いきなりEテレが同じようなことをしても国会の招致級に非難される。

 ただ、世の中に出回っている成人向け雑誌や写真集、映像などを見ると確かに非現実的なものが多い。

 まして、ネットの発達した世の中だから早熟な子は早々に無修正画像を閲覧するだろう。

 そうすると、思うことがある。

「体は満足しても心はさみしいんだろうなぁ」


 さて、最後に一つだけ。

 昔、ご隠居さんのような人から聞いた最高に気持ちいいセックスのやり方。

「今のセックスなんて単に穴に棒を突っ込むだけで全然興奮しないし面白くない……一番気持ちのいいセックスは同じ経験をして同じ体験をして、それでも相手が好きで相手も自分が好きでいてくれて自然と求め合うようになったら最高だね」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る