第129話 『コロナ』狂騒曲

 始めは一隻の船だった。

 私の覚えている限り、ネットもさして騒がなかった。

 テレビも沈黙していた。

 しかし、爆発的な勢いでコロナウィルスは蔓延し社会、企業、国民などは大混乱した。

 文字通り上から下への騒ぎだ。

 私の場合、仕事の時短に始まりスーパーなどに消毒液の設置、時短営業……

 ネットも盛り上がり、陰謀論まで飛び出した。

 さらに騒ぎが大きくなったのがお笑い界の大御所『志村けんの死去』である。

 加えて、最近では『ダチョウ倶楽部・上島竜兵の自死』も話題になった。


 現代から約百年、一世紀前。

 私の曾祖父が産まれるかぐらいの頃。

 歴史の教科書に載っている「スペイン風邪」というのが流行った(らしい)。

 百年である。

――これを教訓にウィルスに対するワクチンを作ればいいのに……

 なんて私なんて安易に考えてしまう。


――世界は変わった。

 今の世界を、日本を見た時、私の敬愛(と言うのもどうだ?)する作家たちは驚くだろう。

 マスクをするのはエチケット。

 会社通勤するよりインターネットを使った在宅ワークが急激に増えている。

 ここ数年で常識も変わった。

 そして、分断は様々な形で、それこそ、アメリカならトランプ前大統領以上に格差や差別が横行している。


 さて、これから、社会はどうなるのだろう?

 と思いつつ、トレーナーの言で締めよう。

「人間、健康が基本!」

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