第126話 シティーハンター 愛よ、消えないで

 北条司原作に端を発する『シティーハンター』は日本国内に限らずヨーロッパなどで今でも広く読まれている漫画であり、アニメである。

 数年前には、アニメオリジナル声優が再集合して新作をテレビやネットではなく劇場で公開された。

 驚いた。

 二時間たっぷり、昭和後期から平成の空気を感じた。

 そこには、冴羽リョウがいて、香がいて、海坊主がいて、美樹さんがいた。

 今の新宿があった。

 声優の底力を、スタッフの原作愛を感じた。

 限定DVDも買った。


 それが、ある時、ぷっつり切れた。

 誰が悪いのでもない。

 ただ、その切れたものが何なのか私は分からなかった。

 

 シティーハンターはジャンプ黄金期を支えた作品である。

 また、主演の神谷明や他の声優陣がもっとも脂ののった時期でもある。

 

 私が恐れているのは、声優の交代である。

 前回の劇場版は、悪い意味でもいい意味でも「いつも通り」だった。

 極論、テレビ放送で「前中後編」でやっても違和感がない。

 山寺宏一らもいつも通りと言えば、いつも通り。

 現在(22・4・9)において、神谷明氏続投は報道されている。

 

 シティーハンターという作品はルパン三世には及ばないが、それでも、長寿アニメである。

 次元大介役の小林清志氏が(役を)引退して大塚明夫氏になったことは世間では大々的に取り上げられた。

 小林氏とは年齢が違うが神谷氏だっていい年齢である。

 どこかで線引きをしないといけない。

 個人的な意見としては漫画もアニメも一度封印するのがベストだと思う。


 あと、もしも、続編でもオリジナル声優存続なら敵役で谷昌樹さん推し。(真面目で優しい紳士役)

 原作でもハードボイルド色の強い「海原編」なら、海原役は広川太一郎さんにやって欲しかったなぁ・・・

 もう、広川さんは他界してずいぶん経つけど・・・





































(小声で)あのね、『WONDERFUL WONDER WORLD』の元ネタは『シティーハンター 愛と宿命のマグナム』なんだよ。

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